ににの彼女はテミナペン-7- (ページ45)

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イブ3 ページ45

「着きましたよ、ここで私は最後なので...
素敵なクリスマスを」

振り向いたドライバーさんは、なぜかサンタさんの格好

JI「ありがとうございました」

CY「ドライバーさんも、素敵なクリスマスを」

こうして俺たちが降り立ったのは、

家から結構離れてるはずの遊園地

JI「こんな遠くまできてたんですね」

CY「な、ていうかベルたちどこにいるのかこれじゃ中々見つけられなさそうだな」

JI「動くのも難しそうですね...」

お客さんは9.9割がカップルなのに

俺たちに注目が集まってて

そんな中キャッチした会話

「もしかして、お城のところにいたお姫様たちの...?」

「あ～!」

CY「お城のところにいたお姫様たち...?」

JI「Aとヌナかもしれないですね! 行ってみましょう」

てなわけで、遊園地の中心にあるお城に向かう

途中でサンタの格好をした人たちにお花やらぬいぐるみやらを渡されて、

JI「お客さん全員俺たちのこと知ってるんすかね...」

CY「どうだろう...
けどさ、なーんかクリスマスの雰囲気っていいよなぁ
みんな幸せそうだし」

JI「俺たちも早く二人に会いたいっすね」

CY「だなぁ～」

心なしか早足で歩きながら、お城の前まで来た

CY「あ、あそこ? 姫が2人!」

ヒョンの指差す先には、黄色と水色のドレスのお姫様たち

JI「めっちゃくちゃ囲まれてますけど...」

いろんなお客さんが2人の写真を撮ろうとして行列になってる

かき分けて彼女たちの前まで来ると、

CY「ふはっ、やっぱりな!
ベルー!! 王子様が迎えに来たよ!!」

JI「A、行こっか」

それぞれ彼女の前に跪いて手を差し伸べると

ちょこんっと乗せられた、握り慣れた小さな手

『待ってたよ、にに』

あぁー、やっと会えた!

JI「クリスマスなのに、夜まで会えないなんて
どうにかなるかと思った」

ぎゅーって抱きしめて、

ちゅっ

柔らかい唇に、キス

『うん、私もね、会いたくてたまらなかったよ...?
だってクリスマスの遊園地が恋人同士だらけなんて、知らなかったもんっ』

きゅうって抱きしめられて、あったかいなぁ...

周りの人たちは、最初こそは俺たちの登場に写真を撮ってたものの、

だんだんと散って、それぞれ恋人との大切な時間に戻って行った

それからショーを見たり、お城で写真を撮ったり

最後には観覧車に乗って、

JI「A、シンデレラ綺麗だよ」

水色のドレスは、有名なお姫様

キラキラ輝くティアラと、２つの瞳

『ににも、かっこいいね、今日』

笑いあって、抱きしめあって、

遊園地に併設されたホテルへ