ににの彼女はテミナペン-7- (ページ21)

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お姫様のセンイルパーティ7 ページ21

毎年恒例のお誕生日パーティ

今年はオンニたちが、お庭パーティにするって言ってセッティングしてくれたの

家族や小中のお友達、テミン君や、victoriaの仲間も

わたしのお友達が全員集合してくれたの

そう、"お友達"は

だってさっきナラちゃんにも言われたもん

"センパなのに彼氏こないの?"って...

みんながお祝いしてくれるから、楽しまなきゃいけないのに、

楽しまなきゃダメって思えば思うほど、心にぽっかり穴が空いた気分

ずっと一緒にいてくれるオッパとベルちゃんの手を握って紛らわせるしかないよ...

CY「あ、A! ティラミスあるよ、ベルの友だちのパティシエに作ってもらったやつ!」

BL「あ、そうなの!! Aぜったいアレ好きだよ
あたしと取りに行こう!」

ベルちゃんに連れられて来たのは、ちょっとしたステージになってるお庭の一番奥の方

『ベルちゃん、ティラミスあっちじゃ...』

BL「もーっといいのがこっちにあるの!!」

どんどん引っ張られていく手に必死に着いて行くと、おっきな音楽が流れ始めて、

『わぁ...!! ユノオッパだ!』

YN「Aちゃん、16歳のお誕生日おめでとう!」

元々ダンスをやってたユノオッパが踊り始めて、

それをニコニコ見てるベルちゃん

『きゃっ』

ぱぁぁぁん!!っとたくさんのクラッカーが突然鳴って、耳に手を当てて目を閉じて

そしたら、誰かの手が私の手に重なる

こんなの、ずるいよ...

『にに...』

目を開けなくたってわかるよ、だっていつも握ってる手だもん

涙が出そうで、堪えてると、

ちゅっ、と唇に、厚い唇が触れた

目を開けると、大好きなにに

『王子様みたい...』

だって、いつもかっこいいのに、それ以上なんだもん...

JI「お誕生日おめでとう、A
愛してるよ」

私の肩に優しく手が触れて、

目線を合わせて少しかがんだ、目の前の綺麗な顔

『ふふっ、ありがとうっ...!』

ぎゅっと抱きついたら、もっと強くぎゅってしてくれて

さっきまでの寂しさなんか忘れちゃうくらいに、

『幸せっ!!』

JI「ん、俺も」

頭をぽんぽんされて、おでこに唇が触れたと思ったら、離れて行くにに

『えっ...?』

パチンっと指を鳴らして、急に流れ始めたアップテンポの曲

目の前にいたににはステージでユノオッパとダンスを始めてて

もう、ずるい

BL「A、にに君かっこいいね」

わたしの自慢の彼氏

一緒に迎える初めての誕生日は、

とっても幸せでした