292 意気地なし野郎 ページ3
昼寝してる間に第2部が終わったみたい
この時間はさっきの休憩より長くて、お昼休みになってる
Aはさすがに今日は一緒に食べられないから、って言われてるし
もうちょっと寝るかなぁ....
ドスッ
JI「っ! いってぇ!!」
思いっきり蹴られた!
SE「おい、意気地なし野郎」
セフナ...
JI「...なんだよ」
SE「ふぅん、意気地なし野郎な自覚はあるんだ?
......Aちゃんのそれはそれは悲しそうな顔を見たい?
僕の方見つめてくるから写真撮っちゃったよ」
なんだよ、
JI「なんでこんなセフナのこと見つめてんだよ」
SE「お前はばか野郎か!
ジョンイナが俺の隣に座ってたからだろ?」
セフナに見せられた写真は、捨て犬みたいな悲しい顔をしたA
SE「学園のトップアイドルにこんな顔させられんの、ジョンイナだけだろ?
でも、笑顔にできんのも、ジョンイナだけ
...自分が一番よく分かってんじゃないの?」
そうだけど
JI「だって、Aが副会長と抱き合ってた...」
俺、どこまで嫉妬深いんだ、全く
SE「はぁ...
副会長とAちゃんは幼馴染なんでしょ?
ににたんがヌナたちにぎゅーってしてもらってよしよしってしてもらうのと同じだろ」
JI「あっ、おいににたんって言うな!」
SE「問題から目を背けるな」
幼馴染...か...
SE「さっき2人のファンですって宣言した子いたよ
Aちゃんすごい喜んでたのに、こっち見てすっかり沈み込んでたよ
せっかく嬉しい告白があったのに、分かち合う彼氏がその場にいなかったら...」
隣に座ってたセフナが顔を覗き込んで来た
SE「さぞかし、切なかっただろうなぁ...」
JI「うっ...」
そりゃ、そうなんだけどさ...
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作者名：なな | 作成日時：2017年5月12日 2時
