ににの彼女はテミナペン-5- (ページ36)

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233 癒しとはページ36

DO「A様、なにかお飲み物をお持ちしますね」

気を遣ってくれるギョンスさんにも何も言えないまま

そっと手に取ったスマホでににの連絡先をタップした

"もしもし、A? こんな時間にどうしたの?"

そう言われて時計を見てみると、ににのレッスンが始まる5分前

『っ、ごめんね、忙しいよね...』

"そんなことないよ、緊急事態?"

なんでわかるの...

『ちょっと、びっくりすることがあって...』

"うん、"

『...あとで話すね?』

"うん、ゆっくり聞くから"

『ありがと...
それと、今日もやっぱり、ににのところ行ってもいい?』

なんだか息苦しいこの家を飛び出したい気分

"いいよ、ヌナたちも喜ぶ
......5時くらいに家に帰るけど、レッスン見に来る?"

だから、なんでわかるのよ

『うん、行くかも...』

"わかった、生徒たちもAが来るとやる気出すからさ、たまにはね?"

ににはわたしのこと甘やかしすぎなんだから

『ふふ、わたしもちびっこたちに会いたい』

"それはそれでなんか嫌だなぁ"

"にに先生おはよーございまーーす!!!"

電話の向こう側で響くちびっこたちの元気な声

『ありがとうね、にに
レッスンがんばって』

"うん、ありがと
またあとでね"

"せんせー！それAヌナでしょ!!"

ちびっことわたしの話をするににの優しい声を聞きながら電話を切った