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地球グミの袋をまじまじと見てみる。SNSで人気なのは知っていたけれど、実物は初めて見た。
韓国のお菓子なのかと思ったらそういうわけでもないのか。背面には英語で書かれた原材料等の表示の上に韓国語のラベルが貼られている。
「何味なんだろう」
というかどうやって食べるの。一粒取り出し、上下左右から眺めてみる。この日、私の検索履歴に『地球グミ 食べ方』が追加された。
プラスチックで包装された球体を上下の歯で挟んでぐっと力を入れると、ぽこんっ、と容器が開いた。水色のグミを指でつまんで、半分ほどかじってみる。
「あっっま！」
初めての地球グミはとても甘くて不思議な味がした。
でも、嫌いじゃないなと思った。
＊ ＊ ＊
「いらっしゃいませー」
仕事帰り、疲れていればいるほどコンビニの明かりに引き寄せられてしまうのはなぜだろう。
スイーツコーナーを覗いて期間限定商品をチェックする。迷ってチョコシュークリームをひとつ。それから缶チューハイ。夕飯は昨日の残りのおでんで済ませよう。そうと決まれば早く家に帰りたくなってきた。カップ麺コーナーを抜け、お菓子コーナーを通り過ぎようとして、足を止める。少し迷って商品棚から一つとり、カゴに入れた。
＊ ＊ ＊
『グミありがとうございました。お返しです』
そう書いたメモ用紙をテープでじゃがりこサラダ味に貼り付ける。
正面が向こうになるように持ち、洋服をかき分けて、そっと彼のクローゼット側の床に置いた。
翌日、クローゼットを開けると、そこにはまた別のグミが置かれていた。
そこから、私たちのお菓子リレーがスタートした。
私が日本のお菓子を置いておけば、翌日、私のクローゼットに韓国のお菓子が置かれている。そして翌日また私が彼のクローゼットにお菓子を置く。
彼が選ぶお菓子は日本でも見たことのあるものから、フルーツのフレーバーのグミでも日本では馴染みのない味のものまで、様々だった。それも、一つではなく二つ、三つ置かれていることもある。
韓国のお菓子はどれも私の目に新鮮で、けれど一日で食べ切れるわけじゃないから、個包装のものは数個食べて残りを取っておいてある。一週間もすれば、私のキッチンには、食べきれないお菓子の小さな山ができた。
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菜々(プロフ) - 続きが楽しみです。更新されるの心待ちにしています🥲 (3月20日 17時) (
レス) @page45 id: 6590863194 (このIDを非表示/違反報告)
に - いつか更新されますように。 (2月2日 0時) (レス) @page45 id: 832e916a41 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 初めまして。この作品を読んで癒されて、思わず一気読みしてしまいました！本当に好きなお話で続きがとても読みたくて思わずコメントしてしまいました。更新を楽しみにしています。 (1月26日 21時) (レス) id: 055f1baafa (このIDを非表示/違反報告)
夜明 - すごく面白かったです！次の更新が楽しみです！ (1月15日 21時) (レス) @page45 id: 9cb33f84df (このIDを非表示/違反報告)
belle(プロフ) - 初めまして！このお話好きすぎて心が癒されました。少しずつでも更新楽しみにしてます。 (1月3日 1時) (レス) @page45 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gigi | 作成日時：2023年3月7日 21時
