貴族の奥様は紅一点。

13・悪い夢 2 ページ18

Aside



全部私のせい。

涼ちゃんが離婚したいのならそれを受け入れるしかない……



『まさか、離婚届を書くことになるとはなぁ…』



そんな独り言を呟きながら記入していたら



〜♪



スマホが鳴った……誰だろ？



『もしもし……』

渡辺「Aっ!!!!大変だっ!!!!」

『うおっ！？しょぴ!!!!そんな大声出さないでよ〜;』

渡辺「そんな事言ってる場合じゃねぇんだよっ!!!!

涼太が事故にあって大怪我したんだっ!!!!」

『……………えっ』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


宮舘「……………。」

『涼ちゃん…………』



翔太に教えてもらい、涼ちゃんが入院してる病院へ向かうと

包帯だらけの涼ちゃんが病室のベッドで眠っていた…



『なんで、事故なんてっ……』

渡辺「……お前の実家に向かってる途中だったらしいよ」

『へっ……』

渡辺「涼太から聞いたよ。喧嘩してるんだってな」

『うん……離婚届、今日届いた……』

渡辺「その離婚届を出した事を後悔したらしくて

それを撤回するのにAの実家に行ってる途中に

ヘッドホンしてた高校生の自転車とぶつかって……そのま大怪我したんだって……」

『涼ちゃんっ………ｽﾞｸﾞｯ……』



眠ってる涼ちゃんの手をギュッと握る……



『涼ちゃんお願いっ……目を覚ましてっ……ｽﾞｸﾞｯ

私、素直になるからっ……もう貴方を困らせるような事はしないっ……』

宮舘「………………。」

『涼ちゃん、ごめんねっ………好きだよっ……』



ﾎﾟﾀｯ……



私の涙が涼ちゃんの頬の上に当たる……

その時……



『………っ！涼ちゃんっ！？』

渡辺「どうしたっ！？」

『涼ちゃんの手が動いたのっ！！』

宮舘「……………っ」

『……涼ちゃんっ!!!!』



涼ちゃんの目がゆっくりと開かれる……



宮舘「………Aっ」

『涼ちゃんっ！涼ちゃぁぁんっ!!!!うわぁぁぁぁんっ!!!!』

宮舘「A…………ごめんねっ……」

『ううんっ！私が悪いのっ!!!!

これからは素直になるし、涼ちゃんを困らせるような事はしないからっ……離婚しないでっ………！』

宮舘「……俺も、離婚届送ってすぐ後悔した

やっぱりAしかいないと思った………

俺も……Aを困らせるような事はしないっ……もう一度、やり直そうっ？」

『涼ちゃんっ………うんっ……うんっ！！』

宮舘「……A、愛してるよ」

『私も………涼ちゃん、愛してるっ』





つづく

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