別れたら天使が来た。

38・まさかの再会 ページ40

渡辺side



渡辺「はぁっ……はぁっ……一旦休憩するか……」



全国ツアーを回る為、福岡県に来ている俺達

初日は明日から。今日はオフだから

俺はホテルの近くにある大きい公園でランニングをしていた。




渡辺「はぁっ………疲れたぁ……」



ランニングコースに設置されてる椅子に座り、水分補給をしていたら……



渡辺「(あ、公園のスペース近くにあるんだ…)」



公園の砂場には1組の親子が遊んでいた。




渡辺「…………………。」



お母さんと一緒に遊んでる男の子、2歳ぐらいかな…




渡辺「(響と同い年ぐらいだろうな…)」



響は元気かな

どんな風に成長してるんだろ…


Aも……今どうしてるかな……



そんな事を思っていたら、突然強い風が吹き出した




渡辺「うわっ！？……あっ、帽子が;」



かぶってた帽子が強い風に吹かれて

砂場で遊んでた親子の所へ飛んで行ってしまった……




？「あっ、ぼうしだぁ」

？「あのお兄さんの帽子かな？返しに行こうか♪」

？「うんっ！！」






？「はい、どーじょ♪」

渡辺「ありがとう♪

すいません、わざわざありが……」



男の子から帽子を受け取り、お母さんにもお礼をしようと顔を上げると…




『…………しょ、翔太？』

渡辺「………えっ」

『な、なんで翔太がここにっ………』



目の前にいたのは

ずっと会いたかったAだった。




渡辺「えっと………ひ、久しぶりだな…」

『………っ(小さく頷く)』




セミロングだった髪型はバッサリ切ってショートに近いボブヘアーになってた…



響「おにいしゃん、まぁまのおともらち？」

渡辺「えっ、あっ……」

『そ、そうよ♪ママのお友達なの♪』




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時間もあるので、久しぶりにAと話す事に。




『ほんとビックリ、こんな偶然あるんだね(笑)』

渡辺「うん……福岡に住んでるんだな…」

『うん♪

そっかぁ……福岡でコンサートやるんだ…』

渡辺「あぁ…………あのさ、またゆっくり話したいんだけど

LINE、ブロック解除してくれない……？」

『………………この近くにあるお弁当屋さん』

渡辺「へっ？」

『………そこで働いてるから、時間があったら来てよ

それじゃあ……もう帰るね』

渡辺「あっ！ちょっ……！」




Aは響を抱え、逃げるように帰ってしまった……





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