別れたら天使が来た。

1・倦怠期 ページ3

Aside



ｶﾞﾁｬｯ



『あ、おかえり！翔太！』

渡辺「………まだ起きてたの？」

『えっ……うん。先に寝たら翔太に申し訳ないなと思って…』

渡辺「はぁ……そういうの、ウザイんだけど」

『………えっ』




同棲して半年

最近の翔太は冷たい……。


同棲したばかりの頃は

「ただいま！今日の飯なーに？」って言いながら

私の事を抱きしめてくれたのに…



渡辺「あれ？メシ用意してあるの？」

『あ！うん！今から温めなおす……』

渡辺「食ってきたからいらない」



ﾊﾞﾀﾝｯ(ドアを閉める事)




『あっ………』



ご飯も食べてくれなくなった……



『はぁ……また私の朝ごはんになっちゃったかぁ…』



食材を無駄にはしたくないから

ラップに包み、それを冷蔵庫にしまう……


もう慣れちゃったよ、この作業……




『はぁ……倦怠期ってやつか……

どうすればいいんだろ……』




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

-次の日の朝-



『………んんっ、もう朝かぁ』



何かカラダがだるいなぁ……なんて思いながら

リビングへ向かったら……



『あれ、翔太………おはよう』

渡辺「……………。」



支度をしている翔太と鉢合わせした。



『えっと、今から仕事？』

渡辺「うん」

『何時に帰ってくるの？ご飯作って待ってるからっ……』

渡辺「何でいちいちお前に時間教えなきゃなんないの？

それにメシもいらないから」



ﾊﾞﾀﾝｯ



『…………っ』




どうして、そんな冷たいの？


「おはよう」も「行ってきます」も行ってくれない…

名前も全然呼んでくれなくなった……




『もうやだっ………私の何がいけないのっ……』



ﾋﾟｺﾝｯ



『……っ？』



スマホが鳴ったので、LINEを見てみると…



ゆきのんやっほー!久しぶりー!今日暇だったら家来ない?



『梓っ……！』



幼なじみで翔太と同じグループの雪乃梓からのLINEだった…


私達4人は幼なじみ

小さい頃から4人で過ごして、気づいたら

私と翔太・涼太と梓というカップルが出来た(笑)




『……気分転換に、遊びに行こうかな。』






_

2・バカップル→←登場人物

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す