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97・謝る事は大切な事 ページ6

翔太side



ガシャーンッ



翔太「あっ………」



辰哉と大介が作ったポケモンのプラモデル…

床に落としちゃった……



翔太「あ、ピカチュウの耳が折れてる……」



でも、テーブルのはじっこに置いておく辰哉と大介が悪いんだ……

僕は悪くないっ………!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Aside



辰哉「うわぁぁぁぁん!!!!ママぁぁぁ!!!!」

『辰哉どうしたの!?』

大介「わぁぁぁぁぁんっ!!!!」

『大介まで……』



辰哉と大介が珍しく号泣してる…



辰哉「ピカチュウの耳がぁぁぁ!!!!」

『あ、折れてる…』

大介「せっかく作ったのに!うわぁぁんっ!!!!」

『どうして折れちゃったの?』

辰哉「あのねっ……テーブルの上に置いたはずなのにっ……ズグッ

さっき部屋に入ったらっ……床に落ちてたのっ……」

大介「誰かが床に落としたんだぁぁぁ!!!!」

『もしほんとに誰かが落としたら…誰が落としたんだろ……』

翔太「…………。」

『ん?』



リビングの隅にいる翔太と目が合った…



翔太「………っ(目をそらす)」

『…………。』



まさか翔太が……?



『翔太』

翔太「っ!(ビクッ)」

『もしかして……翔太が落としちゃったの?』

辰哉「えっ……?」

大介「そうなのか!翔太!?」

翔太「………っ(頷く)」

『やっぱり………翔太、どうしてそんな事を』

辰哉「どうしてこんな事をしたんだよっ!」

大介「せっかく作ったのにっ!!酷いでやんす!!」

翔太「ふえっ………」

『辰哉!大介!落ち着いて!!』



怒り出した辰哉と大介を宥めようとするが…



翔太「わざとじゃないもんっ!!」

『ほ、ほら!翔太も間違って落としちゃったんだから

辰哉と大介も許してあげよう、ねっ?

翔太も謝ろうね!』

翔太「やだっ!!」

『えっ!?』

翔太「わざとじゃないから謝らないもん!」

大介「ふ、ふざけんなよ翔太っ!!」

辰哉「お前が悪いんだぞ!!」

翔太「僕は悪くないもんっ!!」

『辰哉!大介!翔太!やめなさいっ!!

〜〜〜〜っ!!いい加減にしなさぁぁぁぁいっ!!!!』

辰哉・大介・翔太「っ!?(ビクッ)」



3人の動きがピタッと止まる。


しかし、私は止まらない←




_

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作者名:宮舘ちかげ | 作成日時:2020年7月22日 18時

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