3・先生と私が結婚した理由 2 ページ4
Aside
-出発当日、空港にて-
『…………。』
蓮「姉ちゃん、いつまで落ち込んでるの」
『………うるさい』
蓮「涼太くんや千景さんと別れるのが寂しいのはわかるけどさ……仕方ないじゃん」
『……っ』
幼なじみや親友に会えなくなるのはもちろん寂しいけど
やっぱり阿部先生に会えなくなるのが1番悲しい……
「出発便のお知らせです。まもなく……」
その時、私達が乗る飛行機のアナウンスが流れてきた
父「あ、この便だ」
母「そろそろ行きましょうか」
蓮「姉ちゃん、行くよ」
『うん……』
私はそっと立ち上がり、家族と一緒に搭乗ゲートへ向かった……
阿部「………Aっ！！！」
『……えっ？』
空港にいるのに阿部先生の声が聞こえる……
あぁ……これは幻聴か。
先生の幻聴を聞くなんて……私、相当先生が好きだったんだなぁ……
母「ちょっとA！後ろ！！」
『………えっ？』
お母さんに言われ、後ろを振り向くと……
『……へっ！？なんで！？』
阿部「はぁっ……はぁっ……間に合ったぁ…;」
息を切らせた阿部先生が立っていた。
父「き！君は一体誰なんだ！？」
蓮「姉ちゃんに何の用だよ！」
母「この方はAの担任の先生よ！
……阿部先生、どうしてここに？」
『………？』
そうだ、どうしてこんな所に先生がいるんだろう……
そんな事を思っていたら
阿部先生がとんでもない事を言い出した！
阿部「お母さん……お久しぶりです、三者面談以来ですね
そしてお父さん、弟くん……初めまして
Aさんの担任の阿部亮平です
今回は……Aさんを連れ戻しに来ました」
『………えっ！？』
父「き！君は一体なにを言ってるんだ！？」
『私を連れ戻す……？』
先生の言葉に困惑していたら
先生はスーツの胸ポケットからある紙を取り出し
それを私達家族の目の前で広げてきた
その紙は………
母「あらっ！婚姻届！」
父・蓮「はぁっ！？」
『！？』
「夫」の欄の所は既に記入済みになっている婚姻届だった。
阿部「突然こんな事を言い出して申し訳ありません
しかし、僕は教師である前に1人の男としてAさんが好きです
なので……どうかお願いします、Aさんと僕を結婚させてください！
Aさんは僕が守ります。なので彼女の転校を取りやめにしてくれないでしょうか？」
つづく
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Nishiki - ？さん» わざわざ言う必要は無いのでは？ (2021年3月21日 22時) (
レス) id: 43dc748b90 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - ？さん» そういうこと言うのやめた方がいいと思います。作者様に失礼です。私的にはとても面白い作品だったと思います。 (2021年3月7日 9時) (レス) id: 4ea5256c68 (このIDを非表示/違反報告)
宮舘ちかげ(プロフ) - ふさん» 頑張りまふ！！(笑) (2020年12月18日 18時) (レス) id: b883b89411 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 更新お待ちしておりまふ！！！ (2020年12月14日 21時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
宮舘ちかげ(プロフ) - 流らさん» 筋トレすればプラマイゼロですね(笑) (2020年9月7日 17時) (レス) id: b883b89411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮舘ちかげ
| 作成日時：2020年7月12日 3時
