【文スト】 いただきます、したら 『うずまき』 にいました。 にっ！

その57　『一瞬で戻る謎』 ページ9

「まあ、 ひとまず…」


『うわっ、 そのボコボコにされた顔で近寄らないで下さいよ怖いから』



眼鏡さんにボコボコにされ、赤く腫れ上がった顔。

もとの整った顔は何処へ行ったんだ。



「ああ、 これ？ 心配しなくても放っておけば…ほら！！」



『ぎゃぁぁ！？ す、 すげぇ一瞬で！？』



数秒もしないうちに元通りになった



なんというか…

二次元あるある？


凄い怪我してたくせに次のコマでは元通り、みたいな？




「ひとまず、 君には事務員さんとして働いてもらおう！」



『いや、 普通に嫌なんですけど』





そうでなくても、高校生活を楽しみたいのに…

バイトなんて言語道断




「いやぁ、 でも君一応捕まる可能性だってあるんだよ？」



『…え』



「探偵社が一言言えば君は…」



その一言で思い出す

自分が爆発を起こしてしまったことを



『ワァちょうどバイト探してたんですよねヤッタァ』




脅しか

そんな笑顔で脅しってするもんなんですか

女子高生を脅すなんて…！！

人として！

貴方に人としての感情はないんですか！！




「ちょ、 佐藤さんそんなに簡単に！？」



「まあまあ、 敦くん。 本人がそう言ってるんだから」



止める敦くんを押さえ込む太宰さん



探偵…って猫探しとかでしょ？

そんなに止めるほど…？



『そもそもしたくてやるわけじゃないですけどね、 ほぼ脅しですけどね』



「もちろんバイトしてくれるなら毎日の昼食がうずまきになるよ！ しかも国木田くんの奢りで！」



『乗った！！！』




パシンっ、と爽快な音でお互い手を取った




毎日たらこパスタ…

み、魅力的すぎるっ…！！




横で

「俺の金で太っ腹になるな！！」

とか聞こえるけど気にしない。

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