俺 様 系 男 子 2【佐野玲於】

借り物競走 ページ3

・


_side 隼_


去年の借り物競走のお題は『大切な人』とか『好きな人』とか


絶対今年もこういうの来るよね？！


この学校まじでなんなの？！


もしそうだとしたらAのとこ行ってやる！


あ、でも玲於も一緒じゃん


玲於が変なお題引きませんように…


てか2人ともいつの間にか仲直りしてたし…


俺が入る隙が全くない！


はぁ…


『位置について…よーい、ドン！』


えーっと、お題は…


『大切な人』


来たぁぁぁぁぁぁ！


Aどこにいる？！


隼「Aー！」


「おぉ、隼！」


隼「お題にあってるのAだった」


玲於「え、まって俺もA」


いや、いつの間にきたの？！


隼「えっ？！」


玲於「いや、だから俺もA」


それは知ってる


玲於「もーらい」


「え？ちょ、佐野くん？！」


隼「えぇぇ？！待ってよ！」


モタモタしてる間にAが玲於に連れてかれちゃった


近くにいるのは…龍友！


隼「龍友！ちょっと来て！」


龍友「なんやなんや」


隼「お題、とりあえず龍友でいいや！」


龍友「なんやねんそれ！」


玲於たちは1位でゴール


俺たちはゴタゴタがあったから最下位


もう色々最悪


てか玲於のお題が気になる


「隼！」


隼「A！」


「なんかごめんね？」


隼「いや全然平気！」


「隼のお題なんだったの？」


隼「んー？内緒！」


「けーち」


隼「違ぇし笑玲於のお題はなんだったの？」


1番気になるやつね、これ


「聞いて！佐野くん酷いの！バカなやつだって！」


隼「强間違ってないけどね」


「隼嫌い」


隼「えぇ？！ごめんって！」


「あ、リレー行ってくる！」


隼「絶対1位ね！」


「了解！」


…絶対玲於のお題バカなやつなんかじゃない


そんなの玲於の照れ隠しに決まってる


それを信じちゃうAもどうかと思うけど

宣戦布告→←体育祭

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す