俺 様 系 男 子 2【佐野玲於】

緩む ページ14

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_side 玲於_


Aの気になってる人の岩田さんはめちゃくちゃかっこよくて性格も良くていい人だった


…彼女さんいたらしいけど


Aが心配でお店が終わる9時まで残った


玲於「あの、言い難いんだけど大丈夫？」


「え？あっ、全然大丈夫！」


玲於「そっか」


Aの気持ちはよくわかる


俺だってそうだし


好きな奴が他の男の事で悩んでるのなんて嫌だし


「いやぁ、でも好きにはなってないから大丈夫だよ？ただ気になってただけ！」


玲於「ならよかった」


「彼女さんいるなら諦めつくな〜」


玲於「ほんと？！」


「急に食い気味笑。諦めたよ？私なんかと絶対釣り合わないし」


普通に釣り合いそうだけどな


でもそこがまた悔しい


岩田さんが言ってくれたけど本当に俺らってお似合い…なのかな？


しかも諦めたってことは俺にもチャンスあるって事？


…まじか、嬉しい


「えっ、なになに佐野くん。急ににやけだして」


玲於「にやけてた？俺」


「急にほっぺたの筋肉が緩んでにや〜って！ほんとに！」


めちゃくちゃ一生懸命に説明しようとするAがなんか、その、可愛くて…


「またにやけてる！」


玲於「？え、また？」


「佐野くん今日ずっとほっぺたゆるゆるだよ？」


玲於「今日いい事あったからさ」


「今は私といるから大丈夫だけどさ」


玲於「うん」


「私いなくなった後にやけたりしないでね？変質者みたい笑」


玲於「おい」


「ふふっ笑じゃーね！」


玲於「じゃ、また」


Aの気になってる人がいなくなったこと


俺にもチャンスがあるってこと


Aが可愛くて仕方がないこと


全部全部嬉しくて


…重症だな、俺


またもや緩みそうなほっぺた


やばい、やばいAに怒られる笑


俺ってAの事考えてばっかりじゃん

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