俺 様 系 男 子【佐野玲於】

意識 ページ49

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_side 玲於_


「佐野くん！」


やべぇ、可愛い


好きなんだって思ってからこいつの全てが可愛く見える


…重症だわ、俺


玲於「よ」


「屋上、行こっか」


玲於「ん」


やばい、まともに顔が見れない


こう、好きって気づいてから変に意識しちまう


目合わせるのも前は簡単に出来たのに今できねぇし


しかも返事がめっちゃ素っ気ない


絶対俺感じ悪く見られてる

____


「まず、その、ごめんなさい」


玲於「うん」


「手繋いだのには理由があって」


玲於「へぇ、理由」


「あのね！私、その…お、男慣れ！してなくて…」


玲於「うん」


「佐野くんといるとドキドキするの、だからね！慣れるための練習として手繋いでたみたいな」


玲於「お、おう」


え、なにそれ！


俺といるとドキドキしてたってこと？！


普通に照れるわ


「だからね、隼は悪くない。これは私のせいで…ごめんね？」


玲於「いや、別にもういいよ」


「あの、佐野くん。ひょっとしてまだ怒ってたりする？」


玲於「え、そんな風に見えた？」


やっぱそう見えてたか


「うん」


玲於「ごめ、無意識」


「なら良かった」


玲於「あと俺もごめん。ケーキとか誤解とか色々…」


ケーキぐっちゃぐちゃになってたもんなぁ…


「ケーキとかは全然大丈夫！私も佐野くんの事考えないで行動しちゃって」


玲於「ま、この話もう終わりな！」


「うん！」


あぁ、Aはやっぱり隼が好きなのか？


まじで調子狂うんだけど…

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