俺 様 系 男 子【佐野玲於】

仲直り ページ48

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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


授業が終わるなり2組へ急ぐ


「佐野くん！」


玲於「よ」


「屋上、行こっか」


玲於「ん」


…あれ、まだ怒ってる？


返事が素っ気ないしすぐそっぽ向いちゃう


そりゃそっか、まだ理由も何も言ってないもんね


____


なんて謝るとか考えてなかった


「まず、その、ごめんなさい」


玲於「うん」


「手繋いだのには理由があって」


玲於「へぇ、理由」


「あのね！私、その…お、男慣れ！してなくて…」


玲於「うん」


「佐野くんといるとドキドキするの、だからね！慣れるための練習として手繋いでたみたいな」


玲於「お、おう」


「だからね、隼は悪くない。これは私のせいで…ごめんね？」


玲於「いや、別にもういいよ」


え、佐野くんさっきからそっぽ向いちゃって全然こっちを見ようとしない


ひょっとしてまだ怒ってる？


「あの、佐野くん。ひょっとしてまだ怒ってたりする？」


玲於「え、そんな風に見えた？」


「うん」


玲於「ごめ、無意識」


「なら良かった」


玲於「あと俺もごめん。ケーキとか誤解とか色々…」


「ケーキとかは全然大丈夫！私も佐野くんの事考えないで行動しちゃって」


玲於「ま、この話もう終わりな！」


「うん！」


佐野くん、俺様だけど根はいい人


でもなんでずっと目あってもすぐ逸らされちゃうんだろ？


なんかちょっと寂しい

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