鱗滝 視点 ページ20
戸を叩く音と誰かの声がする。
鬼ではないようだ。
戸を覗くと少女の顔が見えた。
「誰だお前は。」
血の匂い!?
一瞬警戒した動きを取る。
何だ!?
少女の体には真っ赤な血が大量に付いていた。
この匂い…鬼の血か?
家族が鬼に襲われたのか?帰り血を浴びたということか?しかしそれは人間の血である筈だ。
何故鬼の血が……
可笑しい。
鬼殺隊が鬼を倒したにしても、少女を一人で歩かせないだろう。
まさか、この少女が一人で鬼を!?
ありえない。
違う。
ゾワリと背筋に寒気が走る。久々の感覚だ。
一先ず少女を家に上がらせたた。
鱗滝「風呂を沸かしてくるから、しばらく其処で待っていなさい。」
湯を沸かしに行く。
あの少女は、一体何者だ。恐ろしい。
”湯を沸かしに行く”という言い訳に任せ、あの場から直ぐにも居なくなりたかった。
いや、正確には”逃げた”のかも知れない。
得体の知れないモノ。
初めて鬼を見た時、恐ろしくなって逃げたくなった。その時の感覚と類似している。
あの少女は、恐ろしい。
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやめ(プロフ) - おばはんくっそおもろい!めちゃくちゃウケます!オバハンギャグ最高! (2021年1月31日 21時) (レス) id: 6a2842892c (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 面白すぎて笑いこらえるのに必死でしたwwwこれからも頑張ってください!応援してます! (2021年1月10日 22時) (携帯から) (レス) id: de95706965 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アホのパイナップル | 作成日時:2020年2月3日 18時