【鬼滅の刃】変なオバハンのせいでトリップしました。

冨岡義勇 視点っす ページ14

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(冨岡 視点)

今日も単独任務をいつもの様に終え、山を下っていた時の事だった。




近くに鬼の気配。


『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁァァォォァァォォ
こっち来ないでえェェえぇぇぇェェee』



同時に女の悲鳴が聞こえてきた。




声がした方向に飛ぶ。



間に合え！！





鬼の気配がした場所に駆けつけると、奇妙な格好をした少女が鬼に襲われているのが見えた。


鬼が少女に飛び掛かかる。



くそ！このままじゃ間に合わない！



チッと舌打ちし、鬼に向かって呼吸を繰り出そうとした瞬間。





グシャッッ


鬼の身体が弾け飛んだ。


最初は何が起こったのか分からなかった。









しかし、その場にいた少女が掴んでいた棒と、



返り血が掛からない位置にあった少女の掌が鬼の血で真っ赤に染まっている様子が、


目の前で何が起こったのか、全てを物語っていた。





あの棒だけで、少女の力だけで、鬼を倒したのか！？



俺は眼を見開いた。






幾ら雑魚鬼と言えど、相手は人を襲って喰らう程度の力を持っている鬼だ。


その鬼を一般人が日輪刀も使わずに倒すのは
極めて困難だ。



だが、あの少女はいとも簡単に鬼を倒してしまった。



ありえない事だ。しかしそれが今目の前で起こっている。



俺はしばらくの間動けなかった。




『またヒトをコロしてしまったかもしれないっ』





少女の叫び声が聞こえ、俺はハッとした。



『グ ロいエグいッ血がついたぁぁぁぁぁぁ』





少女が叫んでいる。 大量の血と、鬼が死ぬ瞬間を見たのだから、平常心を保てなくて当たり前だろう。



少女は何か考え事をしている。



さっきのは何だったのか、問い詰めるのならば今だ。

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