雛罌粟と彼岸花の間で (ページ4)

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ニコチアナページ4

ニコチアナ

あなたはニコチアナの花言葉を

知っていますか？

ニコチアナの花言葉は

「君あらば寂しからず」

これはそんな物語

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

ー10歳ー

緋彩「齋ー！齋ー？

いないのー？」

齋「なんだよ。うるせーな」

そう言って俺は木から降りる

緋彩「齋！どこ行ってたの？

探してんだよ？」

そう言って抱きつく緋彩

齋「お前なぁ

もう来るなって言っただろ」

そう言いつつも頭を撫でる俺は

こいつにあってバカになったと思う

緋彩「だって！齋に会えないなんて

考えただけで嫌だもん」

その言葉がなにより嬉しい

齋「はいはい」

態度に表せていない俺は

たぶん意気地なしだな

緋彩「齋は寂しくないの？」

齋「じゃあこれやるよ」

そう言ってあげたのは

緋彩「綺麗な花だね！これはなあに？」

齋「ニコチアナ」

花言葉は「君あらば寂しからず」

そんな小っ恥ずかしいこと

俺は一生言わない

緋彩「ふふ」

緋彩は笑った

相変わらず可愛い笑顔で

緋彩「また何か意味があるの？」

齋「さあな」

そうやって俺は誤魔化す

緋彩「齋がそうやって誤魔化すってことは

何か意味があるんだね！

調べてこよーっと」

齋「勝手に言ってろあほ」

緋彩「はーい！」

この緋彩の笑顔を

俺は守りたいと思う