story8-過去は ページ9
キド「お、これか?」
俺は城の中にある書物を纏めてある部屋で本を漁り、ようやく1つの本を見つけた
キド「…これは」
妖精の美しい挿絵が描かれているその本。しかし内容はお世辞にも美しいものとは言い難く、寧ろ程遠いものだった
__昔から森に住み着く妖精と人は数十年前は共存していた。小さいながらも永遠に若く、寿命の長い妖精は人間にその知恵を、人間は小さい妖精にその力を貸し互いに共存関係は上手く成り立っていた
__しかし。ある日突然その森が真っ赤に染まった。それは妖精達の血であり、人間達の放った炎だった。
__文化も知能も発達した人間達は更に自分達の領域を広めようと森を燃やしたのだ。
__森はそのおかげで半滅し、妖精は全滅したと伝えられている……
パタン、
そのページにある真っ赤な挿絵は妙に生々しくて。
私はその本を閉じた
そして確信した。
あのAという妖精が挙動不審だった理由を。
キド「…」
彼奴は全滅したと言われる妖精の生き残りなんだ。
…本当はもう彼奴に近付かない方が良いのかもしれない。だって彼奴は、確実に人間に恐怖心を抱いているだろうから
だけど。
キド「…こんなことを知って、放ってなんておけない、だろ」
一人呟くと俺はまた森に行くため走り出してた
story9-森の中で見つけた物→←story7-またかよ。
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九ノ瀬ミサ(プロフ) - キドが(*´Д`)ハァハァ (2013年8月25日 14時) (レス) id: a31fb0cdef (このIDを非表示/違反報告)
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