9,翌日 ページ10
《無一郎side》
『忘れて下さい……』
「え、やだ」
『せめて無かった事に……』
「えっ、私、また冷たくされる訳?」
『うぐっっっっ』
「長女は大変だねー」
『うぐぐぐぐぐっっっっ』
翌日。
予想通り、Aの「忘れて下さい」攻防戦争が始まった。
昨日、なんだかんだあって仲直りしたっぽい二人。
まぁ性格的にいいコンビだよ。
ただ……
無性に兄さんに会いたくなってくる。
この二人、双子だからかな……?
割と落ち込み気味な僕に気付いたのか、いきなりAと蓮花が同時に立ち上がった。
「『朝ご飯作って来ますね!』」
……本当にそっくり。しかもなんか同じ髪飾りだし…
「いやでも姉さんは……」
『蓮花こそ、……』
二人とも何かコソコソ話している。
っていうかさ。
朝ご飯、さっき食べなかった?
僕が屋敷に来ただけで物凄い大喜びして料理してたの、どっかの誰かさんじゃ無かった?
「じゃ、ごゆっくり!」
何らかの討論の後、残されたのはA。
『私、これで長女……?』
「さぁ」
いくらか返答が雑になってしまった 俺をAはチラッと見てきた。
「何?」
『私、耳が良い事忘れてませんか?』
「何を良いたいの?え、もしかして……」
『違います!断じて違います!』
(色気無いな、姉さん達……)
蓮花は胸の奥で闘士を燃やす。
(この蓮花が姉さん達を更に良い雰囲気にしてやります!)
ふんふん鼻歌を歌いながら蝶屋敷に戻る蓮花であった。
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三日月晩霞(プロフ) - わぁ過去最高196位!みなさん、ありがとうございます (2020年11月14日 21時) (レス) id: a76c167dce (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫 - ネタ提供ありがとうございます!輝夜さん、そのネタ、使わせていただきます!まさかここまで早くコメントしてくれるとは(泣)本当にありがとうございます!! (2020年4月30日 8時) (レス) id: af5538bb52 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - いつも更新お疲れ様です! 夢主ちゃんの口周りに食べ物(クリームとかご飯粒的な奴)がついていて、それを無一郎が取って、食べる。そして、美味しいと言って赤面させるというのはどうですか? (2020年4月29日 22時) (レス) id: 4d34a234b5 (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫 - 誰か、ネタを!お願いします! (2020年4月29日 19時) (レス) id: af5538bb52 (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫 - そんな事無いです……//今後も応援よろしくお願いします! (2020年4月28日 11時) (レス) id: af5538bb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫毒 | 作成日時:2020年4月27日 20時