25,こんなこと。 ページ28
「いや、アーンをしようかと思って、…………って、痛い痛い、離して!私はミッションコンプリートしなきゃなの……!」
「僕がそう簡単に間抜け面を晒すと思う?」
「…あっ」
無理矢理スプーンを奪われてしまいました。
どうしましょう、アーンどころかクレープを口元に持って行くことすらできません!
かと思いきや。
「……はい、あーん」
唐突にくりーむが目の前に差し出される。
「…あー」
パクッ
…反射的に口に含んでしまった。
目の前にはニッコニコの無一郎くん。
「…!?」
頰に熱が上る。
かといって口に含んだものを咀嚼しないわけにもいかず、懸命に顎を動かした。
「そーそー、えらいえらい」
無一郎くんは私の頭をさすると、その手をそのまま頰に持ってくる。
「くりーむついてる」
そして以前読んだ小説みたいに、彼の細い長い指は私の頰についたくりーむを自分の口に…!
「ん、おいし」
…え?
…え、この人、食べた?
「……っ、無一郎くん〜!!覚悟!」
「……ムグッ!?」
羞恥のあまり、くれーぷを皿ごと無一郎くんの顔に押し付けてしまった。
「ブフォッ」
「こら善逸くん!吹き出さない!無一郎さん頑張ったんだから!」
まさか向かいの団子屋からこちらを伺う二人がいるなんて事には気づかなかった。
56人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三日月晩霞(プロフ) - わぁ過去最高196位!みなさん、ありがとうございます (2020年11月14日 21時) (レス) id: a76c167dce (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫 - ネタ提供ありがとうございます!輝夜さん、そのネタ、使わせていただきます!まさかここまで早くコメントしてくれるとは(泣)本当にありがとうございます!! (2020年4月30日 8時) (レス) id: af5538bb52 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - いつも更新お疲れ様です! 夢主ちゃんの口周りに食べ物(クリームとかご飯粒的な奴)がついていて、それを無一郎が取って、食べる。そして、美味しいと言って赤面させるというのはどうですか? (2020年4月29日 22時) (レス) id: 4d34a234b5 (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫 - 誰か、ネタを!お願いします! (2020年4月29日 19時) (レス) id: af5538bb52 (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫 - そんな事無いです……//今後も応援よろしくお願いします! (2020年4月28日 11時) (レス) id: af5538bb52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:猫毒 | 作成日時:2020年4月27日 20時