無一郎君が酷いから酷くしてみた結果の研究レポート

１２，耳 ページ13

しのぶ「あら、Aさん……って」

蜜璃「どうしたの！凄くキュンキュンするわ！」

『しのぶさん……蜜璃さん……私……の耳が……どうかしちゃったんです……』

しのぶ「血鬼術でしょうね、まぁ随分と都合のいい血鬼術もあったものです」

『……見ただけで分かるんですか……』

蜜璃「もしかして……気づいてないの？」

しのぶ「猫耳がついてますよ？」

『そう、ですか……って、はあぁぁぁぁぁあ！？』

そういう事なの！？

そういう事なのね！？

だから耳塞いでも意味無い訳！？

だからいつもの何倍も耳が敏感な訳！？

『……私の人生、終わった……』

しのぶ「念の為、明日また診察に来て下さい。猫化が進んだら大変ですし」

蜜璃「でもいつもより何倍も可愛いんだから、自信持って！」

『うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ』

可愛いとかそういう問題じゃない……。

要はプライドよ。

いやだ……蓮花とか無一郎君とか無一郎君とか無一郎君とか無一郎君に弄られてしまう……。

ただただ恥ずかしい。

『私の人生終わった……』

しのぶ「まぁこれで話は終わりですから、帰って下さい。あ、噂では、その血鬼術、恋仲の人に十分弄られると効果をなくすとか……」

蜜璃「Aちゃん、ファイト！」

……真面目に人生終わった……


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しのぶ「フフフッ、真に受けちゃって、可愛いですね」

蜜璃「しのぶちゃんの薬、ここまで強いのね！驚いたわ！」

しのぶ「蓮花ちゃんのアイディアですけどね。まぁあの二人には幸せになって欲しいですからね」

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