♯四十四 ページ45
Aside
「Aちゃんモテモテだねぇ〜」
「赤葦までトリコにしちゃうなんてすごいね」
『雪絵先輩、かおり先輩、助けてくださいよ………』
「でも、Aちゃんが赤葦と付き合ったら、梟谷と関係ができるよね」
「ホントだ。東京と宮城だし、ちょっと遠いもんね」
「というわけで、私達は赤葦を推します！」
『ちょっ、そういう事じゃないんです〜！』
「それで、赤葦への返事、どうしたの？」
『まだしてないんです。
赤葦先輩も忙しそうだったので』
「そっか〜」
「いい時間になったし食堂行こうか」
かおり先輩に促されて、私達は食堂に向かった。
「A！」
入った瞬間に声をかけられて驚く。
『ど、どうしたの、影山君』
声をかけたのは影山君で、お風呂に入ったのか、髪の毛は少し濡れている。
「よ、よかったら、一緒に食べねーか………？」
『あっ、うん。食べよう』
パァ、と影山君の顔が明るくなる。
「ダメだよー、飛雄ちゃん。
Aちゃんは俺と一緒に食べるからね」
後ろから抱き締められて、ビクッと肩が揺れた。
「及川さん………」
途端に顔を歪める影山君。
「間をとって、俺と食べない？A」
『赤葦先輩………』
いきなり現れた赤葦先輩。
赤葦先輩の髪も少し濡れていて、色気がある。
このカオスな状態どうにかしてほしいんだけど………。
そう思って目で訴える。
そして、パチッと研磨と目があった。
助けて。
そう口パクで言うと、気まずそうに立ち上がって、こっちに歩いてくる。
なんていい先輩なんだ………！
「A、マネージャーさん達が一緒に食べようって言ってた」
『あっ、ありがとう、研磨』
「別に」
『というわけで、私はマネージャーさん達と食べて来ます。
では』
「待って」
徹先輩の腕を抜け、前に進もうとしたら呼び止められた。
無視はよくないから、とりあえず止まる。
「なんで、孤爪は下の名前で呼んでるの？」
呼び止めたのは赤葦先輩で、いつもより、低い声で言う。
『いや、研磨が下の名前でって言ったので………』
「じゃあ、俺も京治って呼んでよ」
『え………。
けい、じ………？』
"Aちゃん！
絶対………！絶対迎えに行くからね！"
"うん！待ってるからね！けいじくん！"
フラッシュバックする、あの時の言葉。
そうだ。あの男の子の名前、けいじくんだ。
黒髪のクセ毛で、目が細くて、優しく笑うんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
naonao(プロフ) - あ、誤字ってた。とにかく尊い。二次元に行きたい。 (2021年10月16日 6時) (
レス) @page18 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 及川さんをさらに好きになってしまった私、 (2020年7月19日 12時) (レス) id: 8019d53cec (このIDを非表示/違反報告)
研ｶﾞｰｽｰ - ( ＾∀＾)ﾇｧｧｱｧｧ!!!!!!!!皆かっこよすぎて貧血状態です( ；ii；)あとめっちゃ面白いです！！！頑張って下さい！応援してます(*´ω｀*) (2018年9月8日 0時) (レス) id: 306d9c59e9 (このIDを非表示/違反報告)
にこり - やばい///////影山がドストレートすぎる (2018年8月20日 2時) (レス) id: f92f00bf1a (このIDを非表示/違反報告)
なんとかさん - あっ…及川さん最高(鼻血ﾄﾞﾊﾞｰ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 932ae8584a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サクラ | 作成日時：2018年7月8日 21時
