及川先輩も彼女といると嫉妬するようで

♯39 ページ40

Aside


『今日は梟谷ですね。分かりました』

「木兎がうるさいかもしれないから、気を付けてね」

雀田先輩が申し訳なさそうに言う。


『はい、了解です』


「いざとなったら、赤葦が助けてくれると思うよ〜」

『赤葦先輩ですか？』

「そうそう。

2年だけど、木兎の扱いに１番慣れてると思うから」


白福先輩も雀田先輩も頼りにしてる赤葦先輩………。


どんな人だろう。


しっかり者ではありそうだけど………。









『木兎先輩！』

「ん、青城のマネちゃん！」


朝から元気だ………！

『今日１日、梟谷のマネージャーをする、原田Aです！

よろしくお願いします！』

「おう！よろしくな！」

ニコッと笑う木兎先輩。


カッコいい………！


「ホントか!?」

『へっ？』

「カッコいいってホントか!?」

『声に出てましたか!?』

は、恥ずかしい………！///



「どこがカッコいい!?」

『どこがって言われても………全部ですかね？

ルックスだってカッコいいですし、性格も、キラキラしててカッコいいです。


笑顔とか、最高にカッコよかったですよ！』


「サンキューな！」

『いえ！本当の事言っただけですし』

「お前、かわいいな！」


そう言って、ギュッと力強く抱き締める木兎先輩。


く、苦しい………！


っいうか、彼氏以外の人に抱き締められていいのか、私。


「木兎さん、彼女、苦しそうですよ」


「あっ、わりぃ。つい抱き締めちまった」


『いえ、大丈夫です！』


「マネージャーさんは、仕事があるんですから。

木兎さんは主将なので、早く体育館の方に行ってください」

「おう！あとでな、Aちゃん！」

『はい！』



元気だな〜。



「スミマセン、木兎さんが」

『いえいえ。話しててスゴく楽しかったですし。

あっ、私、今日、梟谷のマネージャーをする、１年原田Aです』


「赤葦京治です。

2年ですけど、一応、副主将してます」


『赤葦先輩ですか。

雀田先輩も白福先輩も頼りになるって言ってました！

こんなにカッコいい方で、正直驚いてます』



木兎先輩とは違うタイプのイケメンさんだな。


「それは、嬉しいですね。

まぁ、もし、困った事があったら言ってください。


木兎さんの事だったら、特にね」


『木兎先輩で困る事あるんですか？』

「ありますよ。

扱いがとても面倒なので」


『そうなんですか？

とてもそうは見えませんけど………』


「原田さんはいい人ですね」


『そうですか………？』

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