♯31 ページ32
Aside
なんて言ったらいいのか分からなかった。
でも、心の底から込み上げて来る喜び、隠しきれない動揺。
それは、もう、徹先輩に伝わっているような気がする。
「Aちゃん!?」
驚いた顔をする徹先輩。
ツーっと涙が頬を伝うのが分かった。
慌てた様子で徹先輩は私の顔に手を伸ばし、涙を拭ってくれた。
『わたし、徹先輩が告白されてる所、見ちゃったんです。
その子、スゴく可愛い子で、徹先輩にお似合いだったんです。
それで、私、もう徹先輩が届かない人になっちゃった気がして………。
でも、私だって徹先輩が好きです………！
だから、また、好きって言ってくれて、本当に嬉しかった………』
伝えるのが下手で、徹先輩に呆れられたかもしれない。
でも、今は、いいんだ。
伝えられた気がしたから。
不器用だったけど、伝わった気がするから。
「で、Aちゃん。
告白の返事は？」
イタズラに笑って、徹先輩が聞いてくる。
『私も、徹先輩の事、好きです………！
また、よろしくお願いします………！』
うん、と徹先輩は頷いた。
「じゃあ、体育館戻ろうか。
Aちゃん、もう平気？」
『はい！
スゴく元気です！』
行こう、と徹先輩が手を引く。
いつも、私の前を行く徹先輩。
少し羨ましいけど、その背中はカッコいいんだ。
「あ」
『ぅわっ！』
ピタッと急に止まった背中に私はぶつかってしまった。
『どうしたんですか？』
「さっき、Aちゃん、黒尾クンにキスされてたでしょ」
『ま、まぁ………』
「で、朝も国見ちゃんにキスされてた。
しかも、大人なキス」
うっ、言われてみれば私、徹先輩の前で浮気し過ぎじゃない!?
「消毒、しなきゃね」
『えっ？』
チュ、と唇に柔らかい感触。
かと思ったら、舌が入り込んで来る。
『っんぅ///』
舌が絡まって、呼吸がしにくい。
でも、少し心地よかった。
久しぶりの徹先輩からのキス。
多分、ファーストキスより甘い。
「Aちゃん、好きだよ」
『私も、徹先輩が好きです』
―――――
とりあえず終わりました。
まだまだ話数も余ってるし、烏野とか梟谷は出てきていないので、２章として、書き続けようと思います。
２章では夢主ちゃんの幼馴染を出そうと思います。
合宿も二日目からスタートさせます。
コメント、評価、リクエスト、よろしくお願いいたします！
Ｈ30,8,15 サクラ
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naonao(プロフ) - あ、誤字ってた。とにかく尊い。二次元に行きたい。 (2021年10月16日 6時) (
レス) @page18 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 及川さんをさらに好きになってしまった私、 (2020年7月19日 12時) (レス) id: 8019d53cec (このIDを非表示/違反報告)
研ｶﾞｰｽｰ - ( ＾∀＾)ﾇｧｧｱｧｧ!!!!!!!!皆かっこよすぎて貧血状態です( ；ii；)あとめっちゃ面白いです！！！頑張って下さい！応援してます(*´ω｀*) (2018年9月8日 0時) (レス) id: 306d9c59e9 (このIDを非表示/違反報告)
にこり - やばい///////影山がドストレートすぎる (2018年8月20日 2時) (レス) id: f92f00bf1a (このIDを非表示/違反報告)
なんとかさん - あっ…及川さん最高(鼻血ﾄﾞﾊﾞｰ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 932ae8584a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラ | 作成日時：2018年7月8日 21時
