♯6 ―spade ページ6
「じゃ、俺、家ここだから。」
「あ、うん。」
俺は自宅に入ろうとすると湖山は「あ、ここ家なんだぁ。」と言った。
しばらく俺の家を見て
「じゃ、また明日。教室で。」と背を向け歩き出した。
俺はその背中に「あぁ、また明日。」とだけ言い中に入った。
玄関には姉貴の靴が…。
「姉貴?いるのか?」
家の中に声をかけると「靴見て分かんないの?」と返答があった。
「何でまた帰って来たんだ?」
「失礼ね、私の家はここよ?」
ちなみに姉貴はリビングでカップ麺をすすっていた。
「あんた、さっきの女の子ナンパしたの?」
「心外だ。
同じ部活で同じ方向に家があるから帰ってただけだ。」
俺の意見は間違ってない。
なのに姉貴が気色悪い笑みを浮かべている。
「奉太郎、雑巾取ってきて。」
「断る。」
自分でこぼしたんだから自分でふけ。
「ひどーい」という姉貴の言葉を聞き流し俺は自分の部屋に向かった。
さて、部員が増えたのはまぁ、嬉しい話だ。
問題は湖山が千反田の性格について行けるか…だろうな。
それが原因で退部しなければいいのだが…。
俺はベットに寝っ転がる。
その流れのまま目を閉じた。
『私、気になります!』
「はぁ。」
あの天災から逃れる方法は無いのだろうか?
ラッキーアイテム
革ベルト
52人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
龍(プロフ) - ちゃめさん» 『ちゃめ』さん、コメント&応援ありがとうございます☆ (2012年9月2日 19時) (レス) id: ea0f0213a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リュウ | 作成日時:2012年9月2日 1時