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♯37 ―spade ページ37

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開会式も終わり、競技にさえ出れば後の行動は自由。
俺達古典部は自然と集まっていた。

「折木さん、どうです?何か分かりますか?」

千反田は尽かさず俺に聞いてきた。そんな簡単に解けるなら誰だって苦労しない…。
実質この3人は考えていないだろ…。考えてるのは湖山ぐらいだ。

「どうだ、湖山。何か分かるか?」
「さっぱりだ。このヒントの意味さえ私には理解できないしな。」
「『名前に注目』ってことは…。ここにあげられた6人の名前に注目してみるか…。

 湖山はどうおも……湖山?」

湖山は紙を見たまま何かを悟ったような顔をした。

「湖山…?」
「あ、すまん。次の種目出なきゃならねぇから…ちょっくら外すわ。」

湖山はそれだけ言うと小走りで俺達から離れた。

「何か分かったのでしょうか?」
「さあな。俺には分からん。」
「ホ―タローはこのなぞ解きをしてよ。僕も少し興味があるんだから」
「なら、お前も脳を使え。」

俺がそういうと3人が意見を言いあい始めた。
俺は走っていった湖山の後ろ姿を見る。
他人のことに口を突っ込む気はないが…あの顔は綾丘。綾丘未朝の話をしてた時と同じ気がする。

「…、」

この暗号めいたものを解くとそこにつながるのか?
ってことは、湖山はもうこの暗号を解いた…ということなのだろうか?

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(プロフ) - ちゃめさん» 『ちゃめ』さん、コメント&応援ありがとうございます☆ (2012年9月2日 19時) (レス) id: ea0f0213a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュウ | 作成日時:2012年9月2日 1時

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