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♯31 ―spade ページ31

「湖山さんは体育祭何に出るんですか?」


部活の時間話題がそっち方面になったのでその話で盛り上がっていた。

「やっぱり、陸上競技かい?」
「あぁ」

里志の問いに湖山は簡潔に答えた。

「短距離なら出る。」

そう言う湖山はどこか嬉しそうだった。


「また陸上部の勧誘が増えるんじゃないの?」
「かもな」

伊原の質問には笑みを浮かべて答えた。

皮肉めいた笑みではなく、普通に純粋の笑みに見える。


湖山、陸上部に入る気があるのだろうか?

もし、そうなったら古典部はやめるのだろうか?


「ホ―タロー?生きてる?」


俺は里志の声で我に返った。

「当たり前だ。」


そう?と里志は首を傾げた。


「ところで、何度も聞くけど湖山さんは陸上部に入る気とかってホントに無いの?」
「ん?」

俺は自然と耳を傾けていた。
ごくり、とのどが鳴った気がした。
湖山は古典部員4人の顔を見てから「無いさ」といつも通りに言った。


「良かったです。」と、千反田は安堵の息を漏らす。


「体育祭は注目するからね?」

と、伊原は指さしながらふざけて睨みつけながら言った。
湖山は


「見ててくれていいさ」といかにも大人だなー、と思わせる態度で対応した。

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(プロフ) - ちゃめさん» 『ちゃめ』さん、コメント&応援ありがとうございます☆ (2012年9月2日 19時) (レス) id: ea0f0213a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュウ | 作成日時:2012年9月2日 1時

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