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♯4  −spade ページ4

「そういえば、湖山さんって運動部に勧誘されてなかったっけ?」

里志が再び口を開いた。
何でも知ってるな…人のことなのに…。
さすがはデータベースと言うべきか?
すると湖山が「あー…。あったあった。」と懐かしそうに言った。

「断っちゃったんですか?」

「めんどくさいんだよ。
 別に走るのは嫌いじゃねぇけど、タイムとかそういう規定に束縛されるのは
 生憎性に会わねぇもんで。」

「もったいないけどね。」

伊原が残念そうに言った。
「好きなものはやるべきよ?」と付け足す。

「あー。らしいな。先生にも言われちまったよ。
 『お前ならできる!』とかな。」

「おー、熱い先生じゃないか。」


湖山は苦笑した。


「まぁな。
 しかし、お前ならできると言われたところでだが
 他にもできる奴はごまんといちまうわけじゃん?
 なら、私がそこまで熱くなる必要性はねぇ。
 面倒なことはしねぇ正確なもんで。」


おー、心の友がいた。
気が合いそうだ。

「だめよ、折木と同じになっちゃうわよ!?」
「…失礼な奴だな。」

「折木と同じか…。
 そういや、お前休み時間は寝てんのに授業中は寝ないよな。」

「湖山も寝てないだろ。」

「教室の中心部だぜ?
 先生が教卓のとこに立っちまったら私なんか丸見えだぜ?
 そこまでやるほど度胸はねぇし、
 そのあとの説教とかは面倒だからな。」

「かもな。」

そんな中千反田が「あのー」と口も開く。


「ケーキ…口に合いませんか?」

俺は湖山の前にある皿に目を向けた。

そこには全く手をつけてないケーキが置かれていた。


「いや、すまんが腹いっぱいなだけだ。」


「意外と小食なんですか?」


「小食…かもしれねぇな。
 特に朝は、茶碗一杯すらご飯は食えねぇし、
 食パンなんか4分の1で足りちまうし…。」

「ずいぶんと小食なんですね。
 私なんか食パン2枚ぺろりと入っちゃうというのに…。」

「そのかわり11時ごろから腹が鳴りっぱなしで
 恥ずかしい思いをしているぞー。」


「それは嫌…です」という千反田。


湖山は、はきはきというか
ねちょねちょしてない性格で接しやすい。
めんどくさがりな部位もあるが気が合いそうだ。
同じクラスなのに知らなかった。

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(プロフ) - ちゃめさん» 『ちゃめ』さん、コメント&応援ありがとうございます☆ (2012年9月2日 19時) (レス) id: ea0f0213a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュウ | 作成日時:2012年9月2日 1時

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