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♯18 ―spade ページ18

雨が降った。
雷とまでは行かないがだいぶ激しい雨だ。
俺は小ぶりになるまで図書室でヒマつぶしをすることにした。

伊原は漫研、里志は委員会だか何だかで不在。

俺も千反田もやることがなく湖山は今日は行かないかも、と言っていた。

「図書室、行きますか?」

と、提案したのが千反田なので千反田も図書室に居る。


俺はまぁ、文庫本が並んでるあたりを物色していた。
今読みかけの本もあるので借りる気はないが読み終えることを考えて
本を見ていた。

棚には本がずらりと並んでいて
文庫本は棚の両面に並んでいる。

俺はもう片方の面を見るために移動した。


そこで


湖山を見つけた。

何だ、考えることは同じなのか。と思ったが違かった。

湖山は…体育系の本を見ていた。
体育の教科書のようにそれぞれのスポーツのコツなどが記入されていると思われる本を湖山は立ち読みしていた。

俺は後ろを通るふりをしてのぞきこんだ。

どうやら…陸上競技のページを熱心に読んでいるようだ。


やはり、陸上に戻ろうと考えているのだろうか?
そうなると古典部はやめてしまうのだろうか?
でも、案だけ拒否しといて入るのはいくら気の強い湖山でも気が引けるんじゃないのか?宣言していたぞ、他クラスがいる前で…。


湖山は手にしていた本を棚に戻し
図書室を出て行った。


「折木さん?どうかなさいましたか?」

いつの間にか俺の後ろには千反田がいた。

「あ、いや…。どうもしてないぞ。」
「そうですか?なら、いいですけど…。」

俺は窓に目を向ける。


「そろそろ、帰るか…。」
「そうですね。
 あ。でも鞄は教室です。」

俺は部室なのだが…。


というわけで俺は部室に向かった。

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(プロフ) - ちゃめさん» 『ちゃめ』さん、コメント&応援ありがとうございます☆ (2012年9月2日 19時) (レス) id: ea0f0213a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュウ | 作成日時:2012年9月2日 1時

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