「ブレイブヒーロー」またの名を「勇敢な者」【ヒロアカ】【男主】 (ページ4)

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「Aくん、雰囲気変わりましたね！
初めてここにきた時と比べて。」

俺がここ、ヴィラン連合に入ってから大体半年が経った頃

ソファで一息ついていたところで

トガにそう声をかけられた。

『ん？そうか？

あんまかわってねー気がするけどな。』

ははっと軽く笑いながら持っていたコップを机に戻す。

そんなに変わったか？俺。

「変わりましたとも！

初めの頃は何だかすごくトゲトゲしてました！」

そう言いながらトガはズイズイっと距離を詰めてきた。

「弔くんもそう思いますよね！」

何をいうのかと思ったら、今度は向かいの席に座る死柄木にそう口を開く。

「あー....。

ああ。そう言えばそうだな....。」

話を振られた死柄木は頬をぽりぽりしながらそう答えた。

「Aは個性も容量もいいからな。」

そうフッと笑った。

『死柄木、俺のこと褒めすぎじゃね？

別に俺そこまでよくねえよ。』

初めて会った時はこいつのことが1番嫌いだったけど

なんだかんだ言って今はそこまで嫌いじゃない。

死柄木も俺のこと信頼してくれてるみたいだし

なんだか嬉しい。

読めなかった表情も、最近になってわかってきて

俺と話す時はなんだかいつも表情が柔らかい気がするんだよな。

気のせいだったらすげー恥ずいけど。

でも、

なんとなく雰囲気でわかっちゃうんだよね。

「んー？なんだよ、俺抜きで何の話ししてんだし。」

すると今度は背後から声が。

そのまま後ろからバックハグをされるような状態で

荼毘が話に参加してきた。

『いや別に大したことじゃねえよ。

つーか重い。お前太ったんじゃね？』

「あ？」

俺がそんなことを口走ったからか、今度はさらに体重をかけてきた

『おい荼毘、やめろって..!!』

「しーらねー。」

このクソ野郎...!!!

急に話に参加したかと思ったらなんなんだよ

俺の邪魔したいだけか

ああそうか

かまちょね。

「ふふふふ。

やっぱり2人は仲良いですね！！幼馴染ですから！」

そんな様子を見ていたのか

トガが口を押さえて笑い出した。

幼馴染....ああ、そうだな。

幼馴染だな。

「おい荼毘...。お前にさっき任務任せただろ。

早く行ってこい。」

今度は向かい側にいる死柄木が口を開いた。

「あ？任務？

それもう終わったから。」

俺の背後にいる荼毘はニタニタと笑いながら返事をした。