「ブレイブヒーロー」またの名を「勇敢な者」【ヒロアカ】【男主】 (ページ3)

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『.....A。
荼毘が入れっつうから付いてきた。』

暗い部屋。

殺風景な部屋。

静かな部屋。

居場所がない俺にとってはどこに来ようがどうでもよかった。

「お前、個性はなんだ。」

俺の隣に立つ荼毘を除いて

俺の目の前には何人か人が立っていた。

探るような目、怪しむ目、無関心な目。

その中で1番鋭い目つきのやつが俺にそう言った。

『俺の個性..。

“能力値上げ”的なもの。名称は言わない。』

ブレイブヒーローとかダサすぎんだろ

「あ？」

俺がそんなことを言ったからか

目の前にいたソイツは、明らかに機嫌を悪くした声を出した。

ソイツが席を立つと案外、背は小さかった。

つーか、

まだ全然ガキじゃねえか

俺と対して変わんねえし。

俺は少しイラついて踵を返した。

『荼毘には申し訳ねえけど、やっぱ俺、無理だわ。

抜ける。

つーか入ってねえけど。』

「ちょ、待てよ」

俺が背を向けて歩き出すと

隣にいた荼毘は俺の首にガシッと腕をぶつけた。

『ぐえっ』

痛って

おい

荼毘この野郎...!!

俺が、思わず口を開こうとしたら

「死柄木、こいつ勧誘するのにどんだけ時間かかったと思ってんだ？

もう少し丁重に扱ってくれ。」

フッと笑いながら

荼毘は“死柄木”と呼ばれるやつにそう言った。

それが俺とヴィランとの初めての出会い。

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