黒鍵の曲譜

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A 「ねぇ、コンサート終わったんだからみんながどっと帰る前にちゃっちゃと帰ってくれる？」

ジン「うるせぇ、用があるからここに残ってるんだろうが」

A 「何の用？」

ジン「新たに紹介したい奴がいる
そいつをお前の世話係にする
あとで、ベルモットにそいつをお前に紹介するように言っておいたから顔覚えておけ」

A 「私今まで一回も世話係を紹介しろなんて言ったことない」

ジン「もちろん、その通りだ
だが、お前は音楽界に影響力を持つピアニストに日に日に進化してるわけだ
だから、利用させてもらう
そのために、世話係を用意していい潤滑油になってもらうわけだ」

A 「あぁ、そう
なら、別にいいけどそいつは人に過干渉してくるような人間じゃないわよね？」

ジン「んなことは、知らねぇ
俺がやりやすいように動く奴なら誰でもいいからなぁ」

A 「わかった、もう面倒だから会ってから文句言うことにする」

ジン「じゃあな」

全くもって本当にめんどうだ
ドレスを脱いで、靴を履き替えて、目立たないように黒のカラーコンタクトを入れて準備をした

ベルモットから裏口の駐車場で待ってるとラインが送られてきた

足早に楽屋を出てベルモットの元へ向かった