検索窓
今日:72 hit、昨日:14 hit、合計:198,434 hit

33話 ページ33

ごとりと転がってきたものは、頭だった。

俺は小さな悲鳴を上げる。

その目は、大きく見開かれており、俺を恨めしそうに見ていた。

その目から視線が外せない。

助けて――

助けて――――

助けて――――――

助けて―――――――――

幻聴が俺の耳を支配する。

もう動かなくなったそれが、口を動かしそう俺に伝えているように感じる。

全身から冷や汗が流れ始める。

視線を少し上にすると、未だにそこでは人間が貪られていて、俺には気づいていないのか、それともどうでもいいのか、何の反応も示さない。

もう一度視線を顔に戻すと

「なんで、助けてくれないんだ…A…」

首だけになった炭治郎が、俺を睨みつけていた。


鼓動が早まる

酷い耳鳴り

体温の上昇


刀を抜く

無意識に走り出し飛翔

水の呼吸… 弐ノ型・改 横水車

まず一匹。

空中で軌道を変え首を刎ねる

勢いを殺さず足で木の幹をとらえそのまま鬼共に飛び掛かる

壱ノ型 …水面切り

正面に立っている鬼の首を刎ねる

しかし鬼も黙ってはいない。

同時に三匹の鬼が正面から襲い掛かる。

攻撃を回避、斜面を走り出す。

「逃げんなコラァ!!」

横並びに追いかけてくるのを待ち、念願叶い踵を返す

肆ノ型 …打ち潮

二匹、首が飛ぶ。

その後は覚えていない、気付けば鬼が灰となり消滅するのを放心状態で眺めていた。

34話→←32話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
214人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 夢小説 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:矢月 | 作成日時:2020年2月15日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。