【降谷零】私と貴方の危うい関係 (ページ15)

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調査結果1 ページ15

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彼とは仕事や、趣味、学生時代、幼少期等の話しをして、時間を忘れるくらい楽しい時間を過ごすことができた。最近の週末は辛い事が多かったがが、今日はそんな気持ちを忘れることができた。彼は旦那の話は一切出さなかった。事情を知っている人であれば気になって話題を振って来るはずだ。話題を出さなかったのは彼の優しさだろうか…

しかし、そんな時間もいつかは終わりを迎える。時計を見ると21時を過ぎていたため、そろそろ帰らなくてはと思い彼を見た。

『すみません、そろそろお時間なので…』

「ああ、もうこんな時間なんですね。南波さん、ありがとうございました。とても楽しかったです。楽しい時間はあっという間ですね」

『私も楽しかったです。そうですね、少し惜しいです』

会計を頼むと、彼がすべて支払ってしまった。

『降谷さん、私も半分出させて下さい』

「誘ったのは僕ですから、気にしないでください」

『……ごちそうさまでした』

自分には払わせてくれなさそうだったので、彼の気持ちに甘えることにした。二人でお店を出れば一緒に駅へと向かって歩き始めた。その時、鞄の中に入っていたスマホのバイブが鳴っている事に気づいた。画面をみれば、《工藤さん》の文字、胸がドクンと痛いくらい鳴って立ち止まった。

「南波さん？」

『すみません、ちょっと電話でてきます…』

《もしもし、南波です》

〔もしもし、探偵の工藤です。夜分遅くにすみません。例の調査結果が出ましたので、報告をと思いまして。南波さんに詳細はお伝えしようと思うので近々事務所の方に来ていただく事は可能ですか？〕

《そうですか、ありがとうございます。日曜日とかでも大丈夫ですか？》

〔午前中であれば構いませんよ〕

《分かりました。10時頃にお伺いします》

〔分かりました、お待ちしています〕

《…あの、……今結果聞くことは可能ですか？詳細は日曜日でいいので、浮気してるのかしてないのか…》

〔南波さんが感じた通り、旦那さんは浮気をしています〕

《………………そうですか、ありがとうございました。日曜日、よろしくお願いします。では……》

電話を終えて頭が真っ白になる。

旦那の浮気は薄々気づいていた。

それが確実になった事が判明して、
わかっていた事なのに強いショックを受けた。

浮気が確実にわかった以上、
一緒にいたくないし、顔も見たくない。

これからどうしようか。