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出会い1 ページ2

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-降谷零 side-


週末、また松田から飲みに誘われ、特に予定はないし酒も好きなので付き合うことになった。行きつけの居酒屋に足を運び、カウンターの席に案内されたので、椅子座ると同時にビールを2つ注文した。キンキンに冷えたジョッキを持ち乾杯をしてから30分後、松田が仕事の愚痴を溢し始めた。


(また始まった)


「だから、俺はそうしろって言ったのに、…降谷も思うだろ?」

「ああ、そうだな」

「上司も上司だ。失敗されて困るなら右も左もわからねぇ新人に、大事な仕事任せるなって話だよ。出来なくて当たり前の新人責めたところでなにも変わらねぇのに。これから即戦力になるはずのやつらを潰す気かよ」


松田はプライドをかけて仕事を行っている。だからこそ、曲がったことは嫌いだし、間違ってると思ったことは、上司であれハッキリと言ってしまう。そんな松田を上司が快く思っていないのは事実だが、仕事が出来る人であるためそんな松田を煩くは言えない。そして、後輩育成に熱心であるため、後輩からの人望は厚い。


「お姉さんも思うだろ?」

『え?』

「だから、上が後輩をちゃんと育てないといけねぇってこと」

『へ、…ああ、そうですね』

「コラ、松田絡むな。すみません、同僚が。ちょっと酔ってて」

『ふふ、大丈夫ですよ。気にしてませんから』


酔い始めて熱く語っている時に、松田の隣に座っていた一人の女性に同意を求めるように話しかけてしまった。関係のない人に絡むのはやめろと何度も言っているが酔っている人に注意をしても意味がないらしい。


「んだよ、降谷。いいじゃねぇか。減るもんじゃねぇし」

「迷惑だろ」

『いえ、本当にお気になさらず。私で良ければ相手しますし』

「ホラ見ろ。相変わらず硬ぇな」

「好きにしろ」


ショートヘアの女性に対して色々話し込む様子を見ながらも、女性一人で居酒屋に来るなど珍しいと感じた。最近はお一人様で色んな所に行く女性が増えていると聞くが、それでもあまり居酒屋に女性が一人でいる所など見たことがなかった。それに、来店して松田の隣に座ってから、飲み物が運ばれてくるなり左手の薬指にはめていた指輪をはずしたのを見てしまった。


(喧嘩か?)


そんなことを思いつつ、彼女とは会うことはないと思うので事情は特に聞かないまま、松田との会話を聞いていた。




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松田さんを出してみましたが口調迷子です…私個人のイメージですが、後輩に慕われてそう

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作者名:ゆきだるま | 作成日時:2018年5月26日 8時

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