タチの悪いヴァンパイアに捕まりました【JM】 (ページ4)

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a different world4 ページ4

何十時間を割いてまでレベル上げをこなして、防具も揃え仲間のレベルもMAXとはいかずとも

85までには何とか全員を上げたあの努力を泡にされたその文句を言えるかもしれない

と、哀れにも思ってしまった

思い返せばこの時止めておけば良かったなんて思うけど

再三言うが、時間は戻らないのである。

日付も時間も書かれていないけれどそんな事を気にする余裕も無い私はどこまでの規模のパーティーなのかを想像しながらクローゼットと睨めっこをした……が

所詮もうすぐ19になるという歳の若い娘が、結婚式に着ていける様なドレスを持っている筈もなくて。

最近友達と買ったいつか出来る彼氏とのデート服一式を着ていく事にした。

唯一の色物が紫という事もあって、童顔に見られがちな顔をアイラインやシャドウの色、濃さ加減それとラメで高級感はありつつも大人っぽいメイクに仕上げ、

高校時代から力を入れているうる艶地毛の色素の薄い金色混じりのロングヘアを念入りにストレートに

重めの前髪も真っ直ぐにセットして、外見だけ見ると派手ではあるものの気の強そうな女性に見られる様に調整し

まだ暑さの残る10月の昼差しと戦う為に勿論日焼け対策をしつつ地図の通りに進んだ。