タチの悪いヴァンパイアに捕まりました【JM】 (ページ2)

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a different world2 ページ2

事の始まり……という程に大袈裟な話では無いのだけれど、とにかく始まりは謎の郵便物だった。

今年の春晴れて夢だった動物の専門学生になれて

有名で人気な先生の指導の元、1mmも無かった知識
が少しずつそれでも着実に自分の中に入ってきてる達成感と、大いなる満足感を得つつ

苦労しながら日々を過ごしていたこの夏。

大きな課題を一つこなせた事と、連休が重なって

久しぶりに3日間というまとまった休みが取れた事でゲームをしながらだらだらと過ごしていた事は認める。

確かに、認めるよ、うん。

ラスボスを本当に後5ターン。何のミスも無ければ倒せるといった真剣な時間の中、一人暮らしのアパートに鳴り響くチャイムの音
予期せぬ自体に私の指は

無情にも誤タップをかました

そして押してしまったボタンは【身を守る】

『…いやぁぁぁああぁぁ！！！！？！！！』

時間は戻らない、なんて言葉はあるけど

押してしまったものも戻らない。

つまり、選択してしまったものは戻らない……ので、

てことはつまり。。。

状況を整理してる私の脳に聴覚情報として再び伝わってきた無機質な音にイラッときた私は

その苛々を隠すこと無く扉を開けた

『どこのどいつのどちらさ……ま、ですか』

相手が例え宗教勧誘の手強いおばあちゃんだろうと

N〇Kの職員だろうと、絶対一言は文句を言ってやる

そう意気込んで扉を開けたもののそこには人っ子一人居らず、それなら私のこの怒りパワーは誰にぶつけたらいいのかと目線を下に下げると目に入ってきた紙切れ