小さなお姫様【第五人格】 (ページ7)

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占い師さんページ7

【イライ side】

『…ぐぅ』

「…完全に寝てるな。」

フィオナに
「食堂心配なのよ…じゃ、また～」
とだけ言われたが、いつまで待っても来ない。
そもそも主役が居ないと歓迎会にならないのでは…？
と言うか、この膝枕している状態をどうにかしたい。
とりあえず、相棒を飛ばして中を確認してみる

【食堂】

「ちょっとマーサ！カヴィンの髭掴まない！ウィリアムはイソップに酒を飲まさせない！…ちょっとエマ！何飲ま…」

これは…荒れている

そのうち騒ぎすぎてハンターが来るかもしれないな…

『んっ…あたま、いた…ぐぅ』

「…それにしても、全く起きないな…」

よく見てみれば、この子は白い髪に白い肌をしている。この子はもしかして…

「アルビノ…か。いや、先天性白皮症の方が正しいか？」

来たばかりの時から少し気付いていた。
前髪で若干隠れていたが、オッドアイなのもハッキリと分かる。

「アルビノ…少し、気になるな」

まず、髪の触った感じが気になり、軽く触る。

「ふわふわしているな…雪のようだ。」

すると、髪で隠れていた首から、何か赤いものがチラリと見える。

「なんだ…？」

そんな軽い気持ちで髪を上げ、首元を見てみる。

すると、首の数箇所に切り傷が…

「…！」

不安になり、彼女の首の切り傷に触れる。

すると、彼女の、記憶が…その傷が出来る瞬間が…

ふと、彼女をの方を見ると、目を閉じている瞳から涙が出ていた。

『…さみ、しい…』

あぁ、困ったな。
こんな過去を見て、僕は何もしないわけがないじゃないか。

彼女の髪を降ろし、そっと頭を撫でる。

大丈夫、私がいるから。

…とりあえず、まずは彼女に酒を近ずけさせない方が優先かな。
どう見ても未成年だし、アルコールに弱すぎる