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第4話(過去編です) ページ5

月が満ちた阿波の夜ー。


今日はヤン・クムジの息がかかった役人の船に奇襲をかける日。



といっても、あたしはまだ10歳。


練習はしていたけど、剣もまだ上手く使えず。



結局船長から

「お前は弓を使いな」

とのお達しがあって、前線で戦わせてもらえない。



仕方なく弓を使って隣の海賊船から戦う。


《ビュッビュッビュッ》



3本連続で放つと、すべて敵の体に命中する。


貴女「よっしゃ! 次は向こうだ!
……けど…えっ、何あれ…」



最前線で戦う仲間の援護をしようと反対側を向いたのだが…。


そこであたしが見たものは、まるで天翔ける龍のようなー。





新入り、ジェハの姿だった。



ジェハは、手加減しながらもキレのある足技で次々と敵を戦闘不能にしていく。



貴女「…すごい」



一人倒しては、また一人、時々飛躍して暗器を投げて敵を痛めつける。


その一挙一動が、無駄なく美しかった。


ジェハ「A、見惚れてないで手伝って!」



その声にハッとした。


(そうだ、あたしも頑張らなきゃ。みんなが怪我しないように!)



もう一度、矢をつがえる。



ヒュッ…ドスッ。




「うわぁぁぁっ」「この矢、どこからだっ?!」






ジェハ「やるね〜、A」


貴女「悔しかったら殺してみろやー」


あたしは役人に向かってあっかんべーをした。









ーそれが、この日あたしの犯した…



最大の、間違いだった。

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設定タグ:暁のヨナ , ジェハ   
作品ジャンル:恋愛
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ひじり(プロフ) - 設定とか色々好きです!!更新待ってます!!!! (2021年6月14日 1時) (レス) id: a9637b57df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心太 | 作成日時:2018年8月26日 6時

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