第28話 ページ30
あたしが剣を抜いたせいで、兵士達はものすごい勢いで向かってくる。
まずは一人目、軽くいなして追い抜く。
…気配。
後ろから二人というところか。
あたしは振り向かず、もう一本を抜く。本意ではないが、今は仕方ない。
シャッ。
鮮血の飛ぶ音と、確かな手ごたえ。致命傷ほどではないものの、しばらくは追ってこれないだろう。
しかしすぐに次の気配がやってくる。しかも、頭数が多いだけでなく、質も高い。故に正直、疲れるのだ。
決して殺しは出来ないぶん、こちらが不利だし…
ー流石、王城の警護をしてるだけあるな。
てか、本気で疲れてきたぞ。まだ小細工は終わらないのか?
あっ、ヨルガさんだ! やっと終わる〜、、あり?
…こっちに来る?
ヨルガさんは容赦なくこっちに…あたしに向かってきて。
目の前まで来ると、ドゴッ!と鳩尾に決められた。
貴女「かはっ…」
えっ、何故に?!!
しかしそれ以上考えることができずにー…
あたしの意識はそこで途切れた。
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ひじり(プロフ) - 設定とか色々好きです!!更新待ってます!!!! (2021年6月14日 1時) (レス) id: a9637b57df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心太 | 作成日時:2018年8月26日 6時