IDEA RYTHEM 【TJ 緑×赤】 (ページ4)

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「…で、どうすんの、お前、」

「………お前じゃなくて？」

「…むかつく、」

「ははっ、ごめんって、すぐ怒んなよ、」

ヘラヘラと笑う彼は、手早く服を脱いで、俺の投げつけたスウェットに袖を通す。

余り見るのもどうかと思ったが、少しだけ見えた身体は、驚く程に細かった。

「…別に怒ってないけど、」

「…ま、俺、研究所から、逃げてきたんだけどさぁ、」

ここで匿って？

又お決まりのポーズでコテン、と可愛こぶるカイト。

「…その設定いつまで続けんの？」

「…へ、もしかして、信じてくれてない？」

なんだよぉ、なんてへらりと笑って見せる彼に、なんだか力が抜けた。

「…へ、ちょっと、海斗…！？」

カイトの焦ったような声が聞こえてきて、やっと自分の身体が床に打ち付けられたことに気がついた。

「…っ、」

そうだ。そういえば俺、具合悪かったんじゃん。

コイツのせいで、すっかり忘れてた。

「……ぃと、？！」

大きな声で俺を呼んでいる筈のカイトの声も段々と聞こえなくなってきて、心配そうに俺の身体を揺するカイトには申し訳無いけど、瞼がゆっくりと落ちていった。