女らしさゼロな娘

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ﾀｯﾀﾀﾀｯﾀﾀ

ｻﾞｱｧｧｧｧｧｻﾞｱｧｧｧｧｧ


雨は強くなる。


目の前には豪華な家がある。
帰りにくいな。

てかここがまだ完全な家じゃないし。


まぁいいや、


ｶﾞﾁｬ


貴「あ」


欄麻「あ？」


媚堂「兄貴どうしたんです………か」


乙女「ナニナニー？……………………・・・」


え？家間違えた？

いや最初から完全な家ではないけど。


欄麻「は、濡れてるじゃねぇか！媚堂タオル持ってこい！」

媚堂「は、はい！」


ｶﾞｼｯ!!ｶﾞｼｶﾞｼｶﾞｼ
　
優しく頭を拭かれる。


だが怖っ……え？恐怖ですけど？

前あった人が居るって事が！！


ﾋﾟｮｺﾘ

幸子「あらあら欄麻君ありがと…Aよく聞いてね貴方のお兄ちゃんになる太刀魚欄麻君よ」

ｶﾞｼ…


手が止まる。


乙女「あー欄麻ドンマイ」


媚堂「ｼﾞｲｲｲ))」


貴「あ、そうか……ぁ」


欄麻「幸子さん、ホントに貴方の娘さんですか？」


幸子「えぇそうよ、少し女らしさないけど」


ん？そうかこの欄麻君、あ、違うか。


お兄ちゃんて事は年上、じゃあなんて呼べばいい？


貴「ん？…え？再婚認めたんスか？」


欄麻「ぁあ…父さんが幸せになればいい」


あ、この人も愛が欲しいのか、なるほどな！


雨季「じゃあAちゃん、宜しくね」


貴「……。口内炎が痛い」


乙女「(あーー本物のバカだ…)」


私は隠す。

ホントは再婚してほしくない事を、でも。


お母さん、幸せになってほしい。


だから私は笑う。

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