【twst】米花町で事件慣れした私は現在NRC生です。 (ページ2)

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事件が2つページ2

『はぁ………』

昨日は色々あったなぁ
・異世界に飛ばされる
・２度目の高校生活(寮)+(強制)etc…

『クラスは1年B組だって聞いたけど
良いのかな？私と他の子10歳も離れてるんだよ？』

学校に通いながら一人言が止まらない
本当に不安、ここ絶対男子校だし
校長とか居るのか？
せめて女子って言った方がいい気がする

年齢はあれだ、誤魔化そう
私は童顔、いけるいける

『………いや、キツイな』

「何がキツイの、かな？」

『あ“ぁ“！？』

後ろを振り向くと凄い美少年が立っていた

『……ごめん、ヤンキーみたいな声が出て
怖かったよね
私、一般人(パンピー)だから安心してね』

「大丈夫だよ。でも意外だった、かな？
凄く綺麗なのに………ギャップ？」

どうしよう、この子凄く良い子だ！

「僕はエペル・フェルミエ
君は？」

『私はA・マツダ
１年生だったりする？』

「うん、クラスは？」

『B組だよ、エペル君は？』

「僕も同じ
ねぇ良かったら一緒にいかない、かな？」

『喜んで！』

こんな美少年と同じクラスなんて嬉しい！
まるで本の世界に出てくるキャラクターみたいだな

「ん……？あれ？」

『どうしたの？』

「石像が焦げてる………」

メインストリートにある石像の１つが焦げていた
え？これ凄い人、偉人とかだろうに
大丈夫なの、これ………

『………治安が悪すぎる
エペル君も気を付けてね』

「心配してくれてありがとう
でも僕もAサンが心配、かな
女の子………だよね？」

バレてる

『まぁ女、なんだけど
従兄弟と一緒にボクシングとか行っていたし
人並みくらいには強いと思うよ』

「ボクシング……
Aサンはカッコいいね
羨ましい、かな」

『カッコいい、か
エペル君もカッコいいよ
そうやって人の心配してくれる所とか』

嘘でも
心配してくれるのは嬉しい
学生の頃は私が他の子を守って当然みたいに
なっていたし
まぁ私もほっとけないから守っていたんだけど

お前は強い、だから大丈夫だろ
そうやって何度も言われた
両親にも、親戚にも、友達にも
………心配なんて、してくれた事がなかった

「っありがとう、Aサン」

『うぅん、こちらこそ』

でも、そっか
“ここの人たち“は知らないんだ
__強い私を

「もう始業のチャイム鳴る、かも」

『教室まで走っちゃおうか』

廊下を走るな、と聞こえたけど
それを無視して私たちは笑いながら教室へ向かった