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*
ふぅー。泣いてスッキリした。
そうか、楓に愚痴ったっていいのか。
対等にいたいって思いばっか走って、空回ってたかな。
今日の部活帰りに楓に話そう。
クラスに戻ると洋平くんがよー!っと声をかけてきた。
『お前、流川に話したんだな!』
「え?何を?」
『嫌がらせされてる事だよ。』
「いんや、今日の夕方言う予定だけど。
あ、でも上履き隠されたのは今回バレちゃって。
だからこれを機に全部話そうかと…」
『ふーん…そうか。
…なぁ、俺がなんでいつもお前に構うか分かる?』
「はえ?
クラスメイトだし、
桜木と同じ部活の仲間だから?
たまたま隣の席だから?」
何を当たり前のことを言ってるんだろう。
『ふっ。なるほどな。流川も大変だ。』
少し間をおいて洋平くんは言った。
「何がよ。」
『なーんも!
あと、流川はそこまで鈍感でもなさそーだぜ。
お前のこと限定で!』
「はぁー?いろいろどう言う意味よ!」
『あ、先生きた。
静かにしてくだーい。』
もーう色々なんなのよ。
あ、お昼休み上履き買いに行けなかったな。
次の休みで買おうっと。
***
チャイムがなり、私は購買に行く準備をする。
きゃっ流川くん♡
近くで女子たちの声が聞こえる。
楓が廊下でも通ったんかな。
『おい。』
顔を上げると目の前に楓。
「ひゃっ。びっくりした!
今購買に行こうとしてて…」
ちっ。ブスが。
ほんとうざーい。
コソコソ声が聞こえる。
もう負けない。言い返してやろーか。
「コソコソうっせ『黙れドブス。誰だお前。』
シーーーーーン。
言われた女子たちはグスグス泣き出した。
「どーしたの楓…今まで気づかなかったのに。」
『…悪かった。
俺、お前のことブスとか思ったことねーから
全然お前が言われてるって気づかなかった。』
…なるほど。
いや、でもなんか照れるな。
「まぁ、嬉しいけども。てか、ごめん!
今度こそ上履きを買いに…」
『座って。』
トンっと軽く肩を押され、椅子に座る。
「なに…」
『ん。』
楓は座り込んで私に上履きを履かせた。
「え…なんで…」
しかもサイズぴったり。
『俺のせいでお前が嫌な思いするのは嫌だ。』
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葵 - yuiさん» ミッチー身長184cm高一の時より8cm伸びたそうですよ!何より髪を切ったらあんなにハンサムだなんて💘💘 (2023年4月23日 10時) (レス) @page20 id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 葵さん、ありがとうございます🫶ミッチー良いですよね!1番人間味があると言うか🥺💜身長も実は180超えと言う🥺 (2023年4月22日 23時) (レス) id: c36d1094cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - yuiさん» 私もミッチー推しなんですよ💕💕💕💕カッコイイですよね✨✨しかも声が低くてイケボ💕💕💕💕 (2023年4月11日 22時) (レス) id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - まるさんありがとうございます!慣れないものですみません…! (2023年1月25日 13時) (レス) id: 9a45e8c132 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立っちゃってますよ!外したほうが良いと思います。 (2023年1月8日 22時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yui | 作成日時:2022年12月11日 9時