貴方でした4（赤） (ページ2)

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ーすばるSideー

「もう聞きたくない！！」

プッツーツーツー…

え…Aが襲われたのも
アイツが関係してたん…？
っていうことは、俺のせいやん…。

血の気がサーッと引いていくのが分かった。

今でも痛々しく怪我をしていた
Aの姿は目に焼き付いている。
俺のせいで巻き込まれてたんか…

確かに、もっと連絡しようと思えば出来た。
無理矢理にでも会おうと思えば、
どうにかできたかもしれん。

でも、怖かったんや…。
愛しいAが、壊れてしまいそうで。
それを目の当たりするのが怖かってん…。

す『何が彼氏やねんな…。最悪や。』

俺は壁を思いっきり蹴った。
鈍い痛みが足に走る。

Aはもっと痛かったよな。
辛かったよな…。
なんであいつを支えんと
俺はここにいるんやろ。

ましてや、Aを苦しませた元凶と
あんな記事書かれて…

ちゃうな。
俺も元凶や。
Aを苦しめとる。

す『…ほんま最悪やな…。』

少し離れた所にいた亮に携帯を返す。

亮『上手く伝わったんすか？』

す『ん…無理やった。』

亮『え、Aちゃん怒ってるん？』

す『いや…傷つけた。当たり前やな。』

これ以上何も言えなかった。

亮も何かもっと聞きたそうだったが
なんも言っては来なかった。

楽屋へ戻ると、みんなが心配そうに見てきた。

村『ちゃんと話出来たんか…？』

す『…いや。何も聞きたないて。』

それだけ言うと、しん…と楽屋は静まり返った。

大『…会って話したほうがええよ。
Aちゃん、すばるくんに
会いたいと思う。』

す『無理やて。こんな俺で会えるわけ無いやろ。
今日もこのまま事務所泊まりやし。』

大『…すばるくん逃げてるだけやん。
Aちゃんから。
申し訳ないと思うなら、会ってあげてよ。』

す『うっさいわ！！お前に何がわかんねん！』

大『Aちゃん見てたら分かるわ！
すばるくんかて気づいてるんやろ？！』

す『何をやねん！！
あの女が裏でAに
嫌がらせしてたことか？！
それでAがどんだけ傷付いて
その原因が俺やのにどんな面して
会いに行けばええねん！アホか！！』

大『自分が原因や思うなら、
尚更面と向かって謝れや！
そんなん子供だってできるで？！』

す『あ？！なんやとコラァ！！』

横『2人共落ち着けて！！！』

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