貴方でした（赤） (ページ35)

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「ふうー。お風呂でました…。」

お風呂から出ると、すばるさんは

アイスを食べてた。

「あー、アイスいいなぁ！」

す『冷凍庫入ってんで。
しょーがないから、1本食べてもええで。』

「わ！箱入りのアイス買ったんですか！
いただきまーす。そして普通にうちの冷凍庫
使うんですね。笑」

す『次回来た時ように、箱にした。』

「…うち、また来てくれるんですか？」

す『あかんかった？』

「いえ、ぜひ来てください！
すばるさん、今日楽しかったですか？」

す『楽しくなかったら、次とか言わへんよ。』

「…そっか。ふへへ。」

言葉にしたらこの関係ってなんなんだろ。

すばるさんはなんで、私とす一緒にいるんだろ。

す『なぁ、携帯貸して』

「今、いじってるじゃないですか。」

す『あほ、お前のや。』

「あ、私のですか？」

私は携帯を差し出す。

す『ん、』

すばるさんは少しいじってぽいっと返してきた。

「何したんですか。」

す『んー？連絡先交換した。
また、来るとき連絡するわ。』

「あ…。ありがとうございます。」

私は嬉しくて、ニヤニヤする顔を携帯で隠した。

す『なぁ、仕事って何してるん？』

「オーケストラの付き人って言えばいいのかな？
演奏会とかのスケジュール管理です。」

す『へぇー。楽しいん？』

「そうですねー。演奏聞いて喜んでくださる方の
声や笑顔も見れるし、演者さんたちが楽しそうに
演奏してくださってるの見るのは
達成感ありますよ。」

す『ふーん…。』

そう言ってすばるさんはソファで横になった。

テレビの音だけが聞こえる。

す『なぁ、来週の○ステの収録くるやんな？』

「覚えてたんですか？そうですね…。
当たったし、行きたいんですけど…」

す『けど？』

「やっぱり2人に会うの気まずいから
やめようかと…。」

すばるさんはバッと体をお越し、
私を自分の方へ向かせた。

びよーん。

「すはるはん…いはい…」

私はほっぺを左右に伸ばされた。

す『言ったやろ？お前何も悪くないんやから
堂々としてろや。』

「へほ、ろんなかおひへ、ほほくらはん…」

す『何言うてるか、わからへん。』

そう言って手を離してくれた。

「でも、どんな顔して大倉くんを応援したら
いいかわかんないです。暴言はいたし…」

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