貴方でした（赤） (ページ21)

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「あれ？ごめんなさい、
ワンピースもう一度見てもいいですか？」

店『ん？いいよー。』

私は預けた服を確認した。

おかしいな。確かに確認したとき
カーディガンは7000円で、ワンピースが
5000円って…

違った。
私が見たのは、よく分からない
品番か何かで、値札は別のところについていた。
28000円…。

「ご、ごめんなさい。
ちょっとボーナスが出てから出直します…
値段勘違いしてました…。」

店『ぷっ。ハハハハハ！正直だね、君！
さすがにやっぱり高いよねー。
ごめんね、それ結構いい品でさぁ。
これ以上はまけられないんだよー。
でも絶対似合うと思ってさ、
ついつい勧めちゃったんだ。』

店長は申し訳なさそうに言ってきた。

「全然！でも、自分で言うのも何ですが
人生の中で一番似合った洋服だったかも。
ボーナス出て、まだこの子がいたらぜひ買わせて
下さい…！」

？『店長、その服ちょうだい。』

その人は私が返品したワンピースを指した、

店私『「えっ…」』

その人ニット帽に、マスクで
いかにも古着って感じのロンティーに
年代物であろうデニムを履いている男の人だった。

店『…おい、お前まさか華奢だからって
そっちの道に目覚めたのか？』

？『ちゃうわ！誰か華奢やねん！
細マッチョやわ！』

あれ？この声…

「渋谷さん…？」

す『…気付くの遅いわ。昨日の子やろ？』

まさか、プライベートの彼にまた会うなんて。

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