86 ページ36
「わああ……っ、ゼロ……！おかえり、ゼロ……！ずっと、ずっと、待ってたよ……！」
喜んでいる街の人々を見て私は恐怖した。たった1人の人物でこんなにもおかしくなってしまうのか、と
それでも、街の人々は喜びカーニバルのように華やぐ。私には狂っているようにしか見えなかった
いつの間にか、忽然とゼロは消えていた
数日後
「聞きましたか？Re:valeの元に脅迫状が届いたそうですよ。ゼロの仕業か、ゼロのファンの仕業かは、わからないみたいですけど」
「うちの事務所にも、いまだに桜春樹の歌を歌うなって、クレームが入るらしいな。ナギのスピーチは完璧だったのになー」
「ゼロのパフォーマンスに、してやられましたね。ワタシもマジックすれば良かったです」
「止めろよ！あんなやつ、本物のゼロじゃない！」
「あの時もそう言ってた……。三月はどうしてそう思うんだ？」
事務所で集まってゼロについて話している
「どうって……。はっきりこうだとは言えないけど。ゼロに会った時の、魔法にかかったような、不思議で、幸せな気持ちがなかったんだ。作り物みたいだった……。パフォーマンスに熱狂はしたけど、心は動かなかったって言うか……」
「直感ってやつか。否定材料には弱いな」
「OH、直感、大事です。ワタシたちの経験、知識が、無意識にビビっと正解を選んでいます。テストで迷った時も、直感頼りにするとグッドですよ」
「学生時代に教えてほしかった」
『まじか。今度やってみよ』
「私は直感ではなく、確信を持って解答欄に記入しますが」
「ゼロって何者なんだろ……。なんで突然消えて、突然現れたんだ？」
「あなたと同じことを、日本中の人たちが考えていますよ。ほら、テレビを見てください」
「ゼロの出没情報……。ゼロの特集……。ゼロの軌跡……。ゼロの話題ばっかだな……」
「あ、TRIGGER。移動中にマイク向けられてる」
「本当だ。一織、ボリューム上げて」
『TRIGGER……』
「すいません！今回のゼロの復活騒動について一言お願いします！」
「ちょっと！邪魔よ！どいてちょうだい！」
「こけら落としを行う他のグループ、Re:vale、IDOLiSH7に対して、どうお考えですか！？」
「素敵なライバルだと思っています」
「Re:valeはゼロの曲のカバー、IDOLiSH7は桜春樹の歌を歌うことで、ゼロの心象を損ねていますよね！」
「あんた、ゼロに会ったのか？ゼロがそう言ったのかよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1073人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いかもち - 更新嬉しすぎる！夢主ちゃんの過去編が気になるなぁ (2023年3月31日 1時) (
レス) @page17 id: 28b6081af3 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 更新嬉しいです！これからも頑張ってください！この小説の内容大好きです！！！ (2020年11月2日 8時) (レス) id: 4ea037beda (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - 夢主の割りきってるような性格結構好きです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: ac8e88b096 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 続き楽しみに待ってます！無理のない程度に、更新頑張ってください！ (2020年2月13日 2時) (レス) id: dac7554aca (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 更新待ってました！ありがとうございます！ (2020年1月29日 1時) (レス) id: ed077b6531 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポン酢 | 作成日時：2019年10月6日 2時
