4 ページ4
「えっ」
女の先生に言われた冬海校長は金山理事長とコソコソと何かを話始めたが話終わると
「これは理事長としての判断です」
「り、理事長……？」
「じゃあ、決まりだな」
「大丈夫なの？天馬君」
「……ドリブルの1人練習なら毎日やってますし……いけますよ！」
「ドリブルの1人練習って……それだけ？」
やっぱり……ドリブルだけしか出来ないんじゃ……サッカー部は……
流石にボクも動いた方がいいかな……サッカー部無くなるのはボクも困る……
『う〜ん……』
どうするか悩んでいると
「大丈夫。なんとかなります」
と、松風は言い自分の頬をパンパンと叩いた
「よーし！」
勝負の邪魔にならないようフィールドにいた全員が端に移動する
「さぁて、サッカーやろうぜ？天馬君」
剣城は余裕そうにリフティングをする
「ボールを取ったら勝ち……よぉーし！なんとかなるさ！」
松風はまっすぐ剣城に向かっていくがあっさり躱される
その繰り返しだ
『……上手いな』
剣城が不意に松風にボールを蹴るが松風は受け止めることが出来ず顔にボールが当たって剣城に戻る
「やはりそうか」
素人相手に容赦ないな……
「どうした？もう終わりか？」
「っまだまだ！」
「そのザマでよくサッカーを知ってるなどと大口を叩けたな。やはりお前は……俺が1番嫌いなタイプだ！」
『っ！』
剣城の蹴ったボールが松風のお腹に思いっきりはいり松風が飛ぶ
あれは相当痛い……
「いってぇ……」
それでも諦めずに立ち上がる松風
「そろそろこの辺にしとくか？」
「ま、まだまだ！」
『……勿体ないな』
ちゃんと磨けば輝く逸材なのに
「そろそろ飽きてきた。終わりにするぜ」
そう言うと剣城は技を出した
『っ素人相手に技なんて出したら……！』
「デスソード」
流石にやばいと思い動き出そうとするが
「サッカーやるんだ！やると決めたらやるだあぁー！！」
『！？あれは……！！』
松風が叫ぶと同時に松風の背後からもやが出てきた
逸材なんてレベルじゃない
彼は絶対にサッカー部に必要な存在だ
松風は剣城のボールを頭で受け止めると背後のもやも消える
ふらつきながらもボールを取っていた
「と、取った！」
「なんだと！？」
「ボールを取ったってことは天馬君の勝ちね！」
「これでサッカーが出来る！」
「サッカーサッカー言うんじゃねぇ！うぜぇんだよ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポン酢 | 作成日時：2021年12月1日 6時
